名刺交換は裏面で制す!名刺裏面のメッセージ例文と書き込む時の注意点

名刺交換は裏面で制す!名刺裏面のメッセージ例文と書き込む時の注意点 コラム

ビジネスシーンであたりまえに利用される名刺。その表面には会社名や氏名、住所、電話番号など、ビジネス上必要な情報を記載すると思いますが、裏面はどのように利用しているでしょう。

一般的には支店や関連会社の情報や、ホームページやSNSを始めとする複数のメディアURLを記載することが多いのではないでしょうか。

しかし、あえて名刺の裏面は白紙のままとして、手書きのメッセージ欄として利用するのもおすすめです。

この記事では、名刺の裏面をメッセージ欄として利用し、商談などを有利にすすめるための一例として、利用方法や例文をご紹介します。

さらに、名刺に書き込みをする際のビジネスマナーも合わせて解説しますので、社会人の基本スキルとしての名刺活用術を同時に学んでみてください。

名刺の裏面にメッセージやメモを書くのは失礼?

名刺の裏面にメッセージやメモを書くのは失礼?

本来、名刺というものはその持ち主の身元を明らかにし、信頼を保証するための重要なビジネスツールです。

特に日本では、名刺は持ち主の顔と同じという考え方が強く、名刺にメモやメッセージを書き込むことは、ビジネス上あまり好ましくは捉えられていません

しかし、必要にかられ、もしくはその書き込みが相手へのポジティブなメッセージとなる場合は、基本的なビジネスマナーを守りさえすれば、かえって好意的に捉えられるシーンもあります

名刺に書き込みをする際のビジネスマナー

多数の相手と同時に名刺交換を行った際、相手を覚えるためのメモであったり、こちらの名刺に書かれていない携帯ナンバーを伝えたい時など、名刺に書き込みをしたいと思うケースは、ビジネスの場では案外あるものです。

しかし、通常のビジネスシーンでは、「相手の目の前で名刺に書き込みをする」という行為は、重大なマナー違反となります。

これは、相手の名刺・自分の名刺問わず共通するビジネスマナーです。

ですので、名刺の裏面などを使って相手へのメッセージを書き込みたい時は、名刺交換のその場ではなく、あらかじめ書き込みをしておくなど、「相手の目の前で書き込みをしない」といった、最低限のマナーを守る必要があります。

>>【名刺交換のビジネスマナー】社会人はスマートな名刺交換ができて一人前

名刺裏面にはメッセージ欄を用意しよう

名刺の余白にちょっとしたメッセージを書くのも悪くありませんが、営業職などで日々多数の相手と出会う可能性のある方の場合、最初からメッセージを書き込むことを前提として、名刺の裏面を空欄、もしくは枠で囲ったメッセージ欄として用意しておくのもいいでしょう。

また、名刺裏の全体、もしくは一部を「メモ欄」という形で枠囲いし、渡した相手に自由に使ってもらうといった配慮をするのも、ビジネス上は好まれる名刺活用法です。

>>名刺の裏面を制するものがビジネスを制す!名刺の裏面活用法を一挙紹介

名刺裏面にメッセージを書く利用シーン

名刺裏面にメッセージを書く利用シーン

では、実際のビジネスの場において、名刺の裏にメッセージを書き込む時とは、どのような場合が想定されるでしょう。

ここでは、次の3つの利用シーンを想定してご紹介します。

訪問時に不在の相手への置き手紙

ユーザーの自宅やオフィスを訪ね歩く営業職の方ならば、訪問相手が不在で直接会えなかった、という経験は少なからずあると思います。

そうした場合に何度も足を運ぶのではなく、あえて丁寧、かつ心に残るメッセージを名刺の裏に書き添えて置き手紙とすることは、ビジネス上の戦略の1つです。

特に「飛び込み営業」などの場合は、「押しの一手」の営業ばかりではなく、こうした相手の琴線に触れる「引き算」の営業も、テクニックの1つとして覚えておいて損はありません。

1枚の名刺をその後のビジネスチャンスへと結びつけるために、丁寧な文字と文章で、心を込めたメッセージを書くことを心がけましょう。

渡した相手の目を引き話題作りに利用する

名刺交換をするシーンというのは、当然ながらビジネスなどで初めての相手と出会う時です。

つまり互いに互いのことをよく知らず、これから商談なり友好なりといった、コミュニケーションを図る必要がある場面が想定されます。

そういった場面で互いの緊張を解きほぐし、会話のきっかけとなるメッセージを名刺裏面に書き込んでおくというのも、営業テクニックとしては有効です。

  • 渡した相手の興味を引くメッセージ
  • 読むと「クスっと」笑ってしまうメッセージ
  • 思わず突っ込みたくなるメッセージ

などなど。

こうしたメッセージを書いておいて、相手の視線や興味を一瞬でも引くことができれば、その後の場の雰囲気はなごやかに、かつアナタ主導で進められることは想像に難くありません。

自身のブランドイメージの向上を狙う

自社のブランドイメージを大々的にアピールしたメッセージというものは、往々にしてロゴマークなどとともに、キャッチコピーとして名刺の表面に記載されるケースもあるでしょう。

そこでそれを補完するための、「アナタ自身の個人的な言葉」で名刺の裏面にメッセージを記載するのはいかがでしょう。

社のブランドのポリシーを守るために、アナタ自身が心掛けていることや、相手に対して約束することなどを、アナタ自身の言葉で丁寧に伝えることは、目の前の相手から好印象を引き出す大きな力となります。

また、多数のホームページやSNSアカウントが記載された名刺の場合、あえて「Twitterでは日々の情報共有を配信しています」など、1番にアクセスしてほしい情報などへの導線を、「できる限り短距離で結ぶためのメッセージ」を書くといったことも、有効な戦略です。

名刺裏面に書くメッセージ例文

名刺裏面に書くメッセージ例文

それでは具体的に、どんなメッセージを名刺の裏面に書けば、相手の心に届く印象的なメッセージとなるのでしょう。

ここではそのごく一例を、シーン別にご紹介します。

相手が不在だった場合の置き手紙としてのメッセージ

「先日はありがとうございました。またお目にかかれる日を楽しみにしております」

「ご依頼のお見積りをお持ちいたしました。お役立ちいただければ嬉しいです。ご不明点などありましたら、ご遠慮なくご連絡ください」

「この度〇〇様のご担当となりました、△△です。本日はご不在時に大変失礼いたしました。ご都合のよろしい時間などご連絡いただければ、こちらから改めてご挨拶にお伺いさせていただきます」

その場の会話のきっかけとなるメッセージ

「お会いできる日を心待ちにしておりました。◯◯様のお望みに少しでもお力になれるよう、全力でお手伝いいたします」

「趣味はゴルフと釣り。週末には1人のんびり釣り糸を垂れるのが習慣です(相手の好みをあらかじめリサーチしていればなおよし)」

「元気ハツラツ!猪突猛進!〇〇様のご要望に、全身全霊でお応えします!」

ブランドイメージをアピールするメッセージ

「我社の商品は、◯◯様のご要望に△△でご対応可能です」

「心を込めたお客様サービスが、私のモットーです」

「◯◯でお困りではないですか?当社の△△は✕✕様のお悩みに、ピンポイントでお応えできるサービスです」

まとめ

この記事では、名刺の裏面をメッセージ欄に利用し、商談や友好の場といったビジネスシーンを、有利に進める方法について解説するとともに、そのメッセージの例文なども合わせてご紹介してまいりました。

いずれの場合でも大事なのは、「相手に敬意を評して、丁寧に心を込めてメッセージをしたためる」ということ。

決まりきった文言のメッセージだとしても、1文字1文字をしっかりと丁寧に書けば、その想いはきっと相手に届くはずです。

名刺の両面を使って数多くの情報を、これでもかと詰め込むのも良いですが、あえて情報を取捨選択して、裏面には丁寧な手書きのメッセージをしたためることは、アナタのビジネスを考える上でも、きっとプラスワンの営業力を発揮してくれます。

「名刺交換は裏面で制す!」

この言葉を合言葉に、ぜひとも効果的なビジネス戦略を構築してください。

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