「あなたの名刺は、裏面を活用できていますか?」
この問いに、胸を張って「YES」と答えられるビジネスパーソンは、案外少ないのではないでしょうか。
裏表が存在する名刺という、日本のビジネスシーンでは欠かせない営業ツールの裏面を活かしきれていないのは、ビジネスチャンスを半分捨てているようなものです。
この記事では、そんな名刺の裏面の活用方法について、実際のアイデアとともにご紹介します。
最強のビジネスツールの裏面を制することによりライバルに一歩抜きんでて、ひいてはビジネスそのものを制してください。
名刺の裏面を制するものがビジネスを制す!

名刺の裏面というのは考えている以上に重要です。
ビジネスシーンにおいて初対面の相手と名刺交換をした際に、何気なく名刺を裏返して見た経験のある方は多いでしょう。
そんな経験が証明するように、名刺というのは表面だけでなく、裏面までしっかりと確認をするものなのです。
その時、おざなりな裏面の使い方をしていては、あまりにも勿体ないとは思いませんか?
「名刺の裏面を制するものがビジネスを制す!」
この言葉の意味を、今一度じっくりと考えてみてください。
名刺の裏面を活用するメリット
名刺の表は当たり前のデザインだったとしても、ひっくり返した瞬間に相手の視線を捉える裏面を作ることは、その場の空気をつかむことにつながります。
初対面の相手に名刺交換で好印象を残せれば、その商談の流れはすでに良い方向に向いているといっていいでしょう。
名刺の裏面を制すれば、ビジネスを制することができるというのは、つまりはそういうことなのです。
名刺の裏面を活用するメリット。
それは、ビジネスシーンでもっとも重要な、ファーストインプレッションを制するということでもあります。
受け取った人にしてほしいアクションを明確にする
- 商品を買ってもらいたい
- 自分を覚えてもらいたい
- 自社の公式サイトを見てほしい
- SNSをフォローしてほしい
などなど。
名刺を渡すことによって相手にしてほしいアクションを明確にする。
それが、名刺に込めるべきメッセージです。
そのためには、まずはメッセージを伝える方法を考える必要があります。
名刺の裏面にのせる情報を見極める
この時に考えなければならないことは、「名刺の裏面にはどんな情報をのせるか」ということです。
表面も含めて、通常の名刺にのせるべき主な情報は、おおむね次の通りです。
一般的な名刺の記載情報
- 社名・ブランド名
- 肩書き
- 個人名
- 住所
- 電話番号
- ネットアドレス
- ロゴデザイン
>>2つのロゴでブランディングを!ロゴ入り名刺作成時のポイントを解説
何を裏面にのせるべきか考える
こうした多種多様な情報の中から、名刺にどれだけの情報をのせるのか。
そして、そのうち裏面にはどういう情報がふさわしいのか。
この2つを考えることが、名刺によって相手のアクションを決める重要な項目です。
名刺の裏面活用アイデア例

それでは、相手のアクションを決定づける、名刺の裏面を使ったブランドアピールについてのアイデアをいくつかご紹介します。
会社のネットアドレスをQRコードでまとめる
もはや現代の企業においては、公式サイトだけでなく、SNSアカウントや、YouTubeアカウントなど、名刺でアピールすべきネットアドレスは複数あるでしょう。
その1つひとつをていねいに名刺に記載していては、とてもスペースが足りませんし、相手がURLを打ち込んでまで、情報にアクセスしてくれる期待はほとんどありません。
特にスマホなどの利用が当たり前となった現代では、それらのネットアドレスをQRコード化して記載するのがマストです。
そうすれば情報へのアクセスポイントが少なくなり、相手が情報にたどり着いてくれる確率もアップします。
複数のアドレスをまとめて整理した目次サイトを作り、そのURLをQRコード化するのも、流入ポイントが複数ある企業にはおすすめの方法です。
>>【LINE、インスタ】QRコード入り名刺が便利な理由と名刺デザインのコツ
英語表記でおしゃれな海外風に装う
現代のビジネスシーンにおいても、名刺が横文字だけで構成されていると、どこかスタイリッシュでおしゃれに見えてしまうというのは、日本人の性のようなものです。
その心の隙を突いて、名刺の裏面を英語表記で海外風名刺とするのは、案外相手に対してもアピールになるものです。
外人相手のビジネスならもちろんですが、純粋に日本人相手のビジネスの場合も、英文の持つビジュアル的なカッコよさをうまく利用することは、特にクリエイティブな職種の場合は、強く自身のブランドをアピールする後押しとなってくれるでしょう。
>>【海外風のおしゃれな名刺を作ろう!海外風名刺を作る3つのポイント】
自己ブランドのPR欄として使う
名刺の裏面というスペースに、単に表面に書ききれない情報だけをのせるというのも、あまりにも勿体ない話です。
表面にはビジネス上最低限必要な情報(QRコードなども含み)のみを記載し、裏面は特に自身のアピールに使うのも、おすすめの裏面活用方法です。
- フリーランスが請け負える業務を箇条書きにする
- 営業職が自身の顔写真を大きくのせる
- クリエイティブな職種で自身の作品紹介のスペースとして使う
- 自身の信条や、趣味趣向などを書いて一個人の個性をアピールする
- 飲食店の店員が自身のおすすめメニューBest3を書いておく
こうした一見何気ない使い方から話が弾み、初対面の緊張した空気をやわらげ、そのあとの話がスムーズに進むということは、往々にしてあるでしょう。
名刺の裏面というのは、表面以上に自社や自身のブランドイメージを効果的にアピールする、すぐれたPRスペースとなってくれるのです。
メモ欄として使う・使ってもらう
名刺の裏面全体をあえて空白にしておき、メモ欄として利用するのも、思い切った試みです。
相手に対するメッセージを手書きで記載しておけば、強烈なアピールになることは間違いありません。
ただし、自分の名刺でも相手の名刺でも、目の前で名刺に何か書き込みをするというのは、本来重大なビジネスマナー違反です。
そのため、メッセージを書くのは相手と会う前にあらかじめ行っておくようにしましょう。
同様に、相手にメモ欄として使ってもらう場合でも、「どうぞメモ欄として使ってください」と一声かけるのは、場の空気をやわらげるのにも一役買います。
また、せっかくメモ欄に使ってもらう場合には、そのまま空白としておくのではなく、「メモ欄」という言葉とともに罫線を引いておいたり、枠で囲っておくなどするのも、デザイン的には美しいでしょう。
最後に「Thank you」などと記載しておくのもおしゃれですね。
まとめ
この記事では、「名刺の裏面を制するものがビジネスを制す!」と題して、名刺の裏面を活かすメリットとともに、その活用方法のアイデアを4つご紹介しました。
- 会社のネットアドレスをQRコードでまとめる
- 英語表記でおしゃれな海外風に装う
- 自己ブランドのPR欄として使う
- メモ欄として使う・使ってもらう
こうしたアイデアは、1つひとつ見たとしたら、取るに足りないものに思えるかもしれません。
しかし大切なのは、「限られたスペースをどう活かし」「受け取った相手に起こして欲しいアクションまでの動線を意識する」ということです。
この2つを意識した上で、名刺の裏面を制して、ぜひともあなたのビジネスそのものを制してください。