ビジネスシーンで初対面の相手に対する場合、自らのブランドイメージをアピールできる個性的な名刺を作るのは、今や当たり前の営業戦略です。
特にベンチャー系IT企業やフリーランスのクリエイターなどは、これまでの業界的常識などを取っ払った、自由な発想のデザイン名刺を製作することもできるでしょう。
そんな個性的な名刺の中でも圧倒的な存在感があり、強烈な個性を発揮できる「黒い名刺」は、男性クリエイターやITビジネスなどにもっともおすすめできる、クールでスタイリッシュな名刺です。
この記事では、そんな黒い名刺を作る際のアイデアについて、深掘りして解説いたします。
個性あふれる名刺で自身のブランドをアピールしたい方は、どうぞ最後までお付き合いください。
黒い名刺はインパクト抜群

名刺といえば、やはり一般的には白、もしくはそれに準ずる白系統の色の紙を使って作られたモノがほとんどでしょう。
たまに他の色の名刺があったとしても、黒い名刺というものはあまり見かけないのではないでしょうか。
その分強烈な個性を放ち、相手へ与えるインパクトは他の追随を許しません。
「黒」という色が与える印象
もともと「黒」という色の持つイメージは、自立や礼儀、威厳といった言葉に象徴される、落ち着いた大人のイメージです。
それをうまく使えば、クールでスタイリッシュな高級感を演出することができます。
しかし、主張が強すぎる色であるがゆえ、使い方を誤ると不幸や重さというイメージのほうが前面に出て、名刺にはふさわしくないデザインとなってしまうでしょう。
これは主に、補助色として利用する色とのバランスが重要で、カラーバランスには通常の色よりも気を配る必要があります。
>>名刺に使う3つの色とは?色別イメージとおすすめの職種【徹底解説】
黒い名刺がおすすめの業種・業態
黒い名刺におすすめな業種・業態といえば、やはり大人のイメージを持った職種や、アーティスティックなイメージを持つ業種でしょう。
その一例は次の通りです。
- ミュージシャンや楽器演奏など、音楽関係者
- 出版社
- クリエイター・アーティスト
- 士業などの業界における権威者
- 探偵
- Webプロデューサー
- 男性向け高級エステサロン
- 男性向けブランドショップ
黒い名刺を作る2つの方法

ひとことに「黒い名刺」とはいってみても、その種類は製作方法によって2つに分けられます。
それは「黒い紙を使う方法」と「背景を黒色にする方法」の2つです。
それぞれについてさらに詳しくご説明します。
黒い紙を使う
デザインペーパーなど、用紙の色自体が黒い紙色のモノを利用する方法です。
この方法は自宅やオフィスのプリンターで自作するのは難しく、主に印刷会社に依頼して製作してもらうことがほとんどでしょう。
デザインのポイント
黒い用紙を利用するということは、当然のことながら何もせずとも裏表ともに純然たる黒色がベースに配されている形になります。
この場合は特別な模様などが入っていないプレーンな用紙よりも、全体にエンボス加工が施されたエンボスペーパーを利用するほうが、黒の地自体に光の加減による抑揚も見えておすすめです。
印刷色が限られる
数ある色の中でも、もっとも濃い「黒」という色が背景である以上、そこに載せる色というのはある程度限られた色となってしまいます。
場合によってはあらかじめ白色をいんさつして、その上から改めて別の色を印刷するなどの工夫を施さなければ、インクがうまく発色しないというデメリットがあるのも、黒色用紙の特徴です
箔押し加工は相性抜群
もっとも暗い黒色の背景には、キラキラと輝くメタリックカラーが美しい、箔押し加工は相性が抜群です。
黒いベースに金や銀の箔押し加工を施せば、クールでおしゃれな高級感を演出することができ、大人な雰囲気の落ち着いた名刺となるでしょう。
>>キラリと光る!箔押し加工でワンランク上の名刺はインパクト抜群!
背景を黒色にする

もとは白い紙に黒色を背景色として印刷する方法です。
紙色自体は通常の白い紙なわけですから、デザインや印刷のアレンジは自由に行うことができます。
印刷色は自由
黒い紙を利用するという場合は、あらかじめ用意された黒い用紙の中から選ばなければならず、黒の色度合いを調整することはできません。
しかし、白い紙に黒を印刷する場合であれば、白からグレー、そして黒という段階の中で、どの程度黒に近づけるかも自由自在。
完全な黒い名刺から、黒をイメージさせる名刺まで調整が可能で、伝えるメッセージも色合いによって変化させることができます。
どうじにテキストデータの部分だけ型抜きして印刷するなど、デザインやレイアウトも自由に行えますので、黒以外の色も自由に使えるのはメリットの1つです。
暖色系をベースに組み合わせる
とはいえ、色のバランスというものは、ある一定の法則に乗っ取ったほうがデザインを際立たせることができます。
一般に黒色に合わせるには、暖色系の色味をベースに考えると良いでしょう。
【黒色背景に合う暖色の一例】
- 赤
- 黄色
- 橙・オレンジ
これ以外にも、金や銀といった特色も良く合います。
なお、寒色に属する白も良く映えますが、白と黒の組み合わせは人によって不幸を連想する場合もありますので、その2色だけの配色というのは避けておいたほうが無難です。
ポイント
色を逆にした白い紙に黒い文字データという名刺がありますが、あの場合も良く見れば紙色が純然たる白ではなく、アイボリーやクリームといった色をしているモノです。
黒一色以外の背景を工夫する
黒を背景に印刷する場合は、黒一色ではなくてグラデーションなどの色の濃淡を出すことも可能です。
ということはつまり、黒白の濃淡で画像が表現された、モノクロの写真などを背景にあしらった、印象として黒い名刺というのもおしゃれな演出方法でしょう。
この際の注意点としては、モノクロ写真の白い部分が多い場合などは、かえって上に乗せた暖色系の印刷色が見えづらくなってしまうこともありますので、色のバランスを合わせる工夫は黒一色の時よりも重要になります。
>>モノクロ写真を使った名刺でクールな名刺を作る|メリットとデザインアイデア
表裏の使い分け
こうした黒、もしくはモノクロ写真を背景にした名刺の場合、そこにあまり多くの色や、多くの情報を詰め込みすぎるのはおすすめしません。
色数や情報をそぎ落として、できる限りシンプルなデザインとすることで、よりクールな大人の名刺が演出できます。
具体的には表面には黒い背景に対して、箔押しした社名、またはブランド名と個人名だけを記載。
裏面を白い紙のまま利用して、それ以外の情報はすべて裏面に集約させるといった、裏表をイメージの違うメリハリのあるデザインとすることも、黒という個性的で強烈な色を使うときのテクニックの1つです。
まとめ
この記事では、強烈な主張を持つ個性的な黒い名刺の作り方のポイントについて、深掘りして解説してまいりました。
黒は使い方も難しく、時として諸刃の剣ともなりかねない強い色ですが、うまく使いこなせばクールな大人の高級感を存分に演出できます。
男性のフリークリエイターや、男性向け高級サロンやショップなどには、非常に強い武器となることは間違いありませんので、ぜひともその強力な個性を使いこなして見てください。