自然や人物の一瞬の表情を捉えるカメラマン。
特にフリーランスとして活動するカメラマンであれば、営業も自分自身で行わなければなりません。
そんな時に必ず必要となるのが、自身のブランドをアピールする名刺です。
カメラマンというセンスが求められるクリエイティブな職業であれば、個性あふれる名刺を作って、初対面の相手にもインパクトを与えたいものです。
この記事では、そんなカメラマンが利用するおしゃれな名刺の作り方の、いくつかのアイデアをご紹介します。
ここに紹介したアイデアを元に、インパクトあふれる名刺を作れば、思わぬ仕事の受注にもつながるなど、強力な営業ツールを手に入れることになるでしょう。
カメラマンの名刺には作品画像を入れるか?

まず考えたいのは、カメラマンという職種の1番のアピールポイントである、自分の撮影した写真を使って名刺デザインを作るか、ということを考える必要があります。
それによって名刺デザインそのものが変わってきますので、まずは最初にこの点について整理しておきましょう。
カメラマンの名刺のバリエーションは、大きく分けて次の3つが考えられます。
- 作品写真を入れた名刺
- イメージイラストを入れた名刺
- テキストデータのみの名刺
おしゃれなカメラマン用名刺3つのスタイル
それでは、カメラマンの名刺を作る場合の3つのスタイルについて、それぞれ考えていきましょう。
なお、カメラマンの名刺に関わらず、名刺をデザインする時のレイアウトのコツに関しては、次の記事も参考にしてください。
>>参考記事【名刺レイアウトの基本ポイント|おしゃれな名刺デザインのコツとは?】
写真を使った名刺
カメラマンの名刺デザインを考える上で、まず思いつくのは自分の作品である写真を使った名刺です。
この場合のメリットは、初対面の相手に自分の作品の方向性を手っ取り早く伝えられるという点にあります。
しかし、そうはいっても名刺という限られたスペースでしか無いのは事実ですので、そこで伝えられることには限りがあり、それほどのアピールにはならないかもしれません。
また、カメラマン以外の場合でも、既成のストックフォトなどを利用した名刺を作るケースはあるわけで、そことの差別化という意味でも、それなりの工夫を凝らす必要があります。
デザインのポイント
作品写真を使った名刺の場合は、写真選びと合わせて、どのようなレイアウトにするかというのが、もっともセンスを求められるところではないでしょうか。
もちろんこれは、風景や人物、料理、イベントなど、自分がどういう分野の撮影を得意にしているのかということにも左右されます。
名刺全面に写真を配置するのか、名刺の中に写真を正方形に切り取り残りの部分にテキストを配置する、黄金比を意識したレイアウトにするのかなど、選択肢はさまざまです。
また、おしゃれなフレームデザインを名刺の中に切り取って、その中に写真をデザインするのも、個性を演出するには有効でしょう。
>>参考記事【名刺サイズは黄金比が基本|黄金比を意識したデザインの作り方】
イラストを利用した名刺
自分の作品を見せることは他の手段にゆずり、名刺ではカメラマンであることを表した、ちょっとしたイラストを入れれば、スタイリッシュなデザインになります。
このタイプでは、イラスト選びが大事なポイントになりますが、ネット上のフリー素材を使う場合と、イラストレーターにオリジナルイラストを発注する場合があります。
おしゃれな名刺を演出するカメライラスト例

*画像を利用したい場合は、イラストACサイトよりダウンロードを行なってください。
テキストのみの名刺
カメラマンといえば、ビジュアルを扱うクリエイターです。
だからこそあえて、写真やイラストといった画像データを利用せず、テキストデータのみを使った名刺というのもおすすめします。
ただしテキストデータのみでインパクトのある名刺とするために、こだわるべきポイントがいくつかありますので、ここでご紹介します。
テキストのみ名刺のポイント
テキストのみでおしゃれな名刺を作るポイントは、次の3つです。
- 用紙にこだわる
- フォントにこだわる
- 肩書きにこだわる
それぞれ見ていきましょう。
用紙にこだわる
記載する情報がテキストデータだけな分、紙質にこだわることがおしゃれな名刺を作るためのファーストステップです。
和紙タイプやエンボス加工など、手ざわりの良い用紙を使用したり、ビビットなカラー用紙を使ってインパクトを狙うのも良いでしょう。
また、プラスチックフィルムや金属素材、木素材など紙以外の名刺素材も、個性的な名刺作りには役立ちます。
>>参考記事【こだわりの名刺を作りたければ紙の種類へのこだわりを持とう】
フォントにこだわる
カメラマンというクリエイティブなフリーランスであれば、その職種には自由なイメージがあるでしょう。
そんなカメラマンの名刺ですから、堅苦しい印象よりは「クール」「スタイリッシュ」「おおらか」「優雅」といった印象のフォント選びが合っています。
であるならば、明朝体系統の名刺は相性が悪く、ゴシック体や筆記体系統のフォントのほうが、カメラマンにふさわしいセンスが光るフォントと言えるでしょう。
>>参考記事【名刺をおしゃれに仕上げるためのフォント12選【選び方のNGも紹介】
肩書きにこだわる
名刺に盛り込む内容は、できる限りシンプルにしぼったほうが、より洗練されたおしゃれな名刺となります。
だからこそ、肩書きにこだわることにより、自身のブランディングの役に立ってくれます。
自分の得意分野をくどくど説明せずとも、雄弁に物語ってくれる肩書きがあれば、初対面の相手との話のきっかけともなるでしょう。
カメラマンに向いた肩書き例
- カメラマン(Cameraman):女性であればカメラレディ(Camerarady)、英語圏では「アマチュアの動画撮影者」のことを呼ぶことが多い
- フォトグラファー(Photographer):プロ・アマ問わず静止画の撮影者
- ビデオグラファー(Videographer):プロの動画撮影者
- シネマトグラファー(Cinematographer):映画の撮影者
- ブライダルフォトグラファー(Bridal-Photographer):結婚式の静止画撮影者、動画の場合はブライダル・ビデオグラファー(以下同様)
- スポーツフォトグラファー(Sports-Photographer):スポーツ専門の撮影者
- フードフォトグラファー(Food-Photographer):料理写真専門の撮影者
個性を際立たせるオリジナル名刺のアイデア

ここでは個性を際立たせる、オリジナル名刺のアイデアをいくつかご紹介します。
- フィルムを利用して高精細な画像を使った名刺
- クールな印象のメタリック名刺
- 二つ折りでカメラデザインが飛び出す名刺
- QRコードでInstagramやポートフォリオのURLを記載した名刺
- 最新テクノロジーのAR名刺
>>参考記事【印象に残る名刺の作り方|初対面のインパクトを残す名刺デザインアイデア】
まとめ
この記事では、カメラマンが利用するための、おしゃれな名刺を作るポイントについて
- 写真を使った名刺
- イラストを利用した名刺
- テキストのみの名刺
の3つに分けてご紹介してきました。
こうしたアイデア以外にも、インパクトを与えるおしゃれな名刺を作るアイデアは、いろいろあります。
大切なのは、自分の得意分野や仕事の姿勢などを、的確に表現できる名刺を作成することで、その意味では自分のブランディング能力や、プロデュース能力が求められていると言えるでしょう。
自身のセンスを存分に発揮して、ぜひともライバルに一歩抜きん出ることのできる、インパクト抜群の営業ツールを用意してみてください。