ビジネスシーンで初対面の相手と出会う時に、必ず必要な営業ツールの1つに名刺があります。
この時、自分という存在を相手に印象づけ、後々まで覚えておいてもらうためには、インパクトのある個性的な名刺を用意したいものです。
そんな時には、個性あふれる「飛び出す名刺(ポップアップ名刺)」はいかがでしょう。
この記事では、初対面の相手に強烈なインパクトを残せる、個性的な飛び出す名刺の作り方のアイデアとともに、最近話題のハイテク名刺「AR名刺」についてもご紹介します。
最後までお読みいただければ、あなたの営業を手助けする、強力な宣伝ツールを手に入れることができますよ。
名刺とは自分自身を売り込む宣伝ツール

保険のセールスやクリエイティブフリーランスといった、数多くの顧客やクライアントに、自分の顔や名前を売り込む必要がある職種。
そのような立場の人にとって、初対面の場だけではなく、後々まで相手に覚えていてもらうためには、印象に残るデザインの名刺作成には手を抜けません。
ここではまず、名刺の持つ役割を再確認するとともに、なぜ印象に残る名刺が必要なのかを考えてみましょう。
名刺交換で信用を担保する
初対面の相手と名刺交換をするということは、「私は〇〇に所属する、△△という名前の◇◇です」といった、名刺の主の身元を証明し、そこに信頼を担保するということです。
>>【【名刺交換のビジネスマナー】社会人はスマートな名刺交換ができて一人前】
インパクトのある名刺でブランディング化を
あなた自身をブランディング化するために、保有しているスキルや、仕事を通して与えられる価値が想像できる名刺を作成すれば、それを見た相手が名刺を通してあなたを評価してくれます。
>>【印象に残る名刺の作り方|初対面のインパクトを残す名刺デザインアイデア】
相手のファイルの中でずっと営業し続けるツール
その他もろもろの名刺に埋もれない、デザインの個性的な名刺であれば、相手の名刺ファイルの中でも存在感を発揮します。
数多く並ぶ名刺の中で、あなたの名刺が目を引くデザインであったとしたら、ファイルを開きあなたの名刺を目にした瞬間、相手はあなたのことを思い出してくれるでしょう。
飛び出す名刺で第一印象を制す

ごく一般的な企業であれば、会社自体の名刺フォーマットやブランドイメージがありますから、あまり突飛な名刺を用意することはできないかもしれません。
しかし、戸別訪問をする保険セールスや、組織に縛られず存分に自信をブランディングするツールを用意できるフリーランスの場合は、思い切った発想で、相手の意表をつき楽しんでもらえる名刺を用意することもできます。
その一例が、ここでおすすめする「飛び出す名刺」です。
イラストや写真がポップアップする「飛び出す名刺」
誰もが子供のころに一度は見たことがあるであろう「飛び出す絵本」。
そのシステムを名刺に取り入れたものが、「飛び出す名刺」です。
二つ折りにされた名刺を開けば、中に折り込まれたモチーフがポップアップされ、もらった相手の目を楽しませる、個性的な販促ツールとなります。
飛び出す名刺のサイズ
名刺のサイズは91mm×55mmというものが一般的です。
飛び出す名刺の場合は、このちょうど倍サイズ。
二つ折りにした時に通常の名刺と同じになるサイズ感で、折りの方向によって2種類に分かれます。
- 横二つ折り:182mm×55mm
- 縦二つ折り:91mm×110mm
強調したい内容を際立たせるアイデア
それでは、ポップアップさせたいモチーフは、どんなものが考えられるでしょう。
一般的には企業や団体のロゴマークや、自分自身のバストショット写真などが立ち上がる例が考えられますが、ここではそれ以外にちょっと目を引く、3種類のアイデアをご紹介します。
おしゃれなデザインアイコンを利用する
あなたの仕事に直接関係なくても、人が見て「可愛い」や「きれい」と思えるイラストや写真などを、デザインアイコンとしてポップアップさせます。
例えば可愛い犬猫の写真や、きれいな風景写真など、見る人に癒しを与えるアイコンを用意すれば、名刺という範疇を飛び出して、職場のデスクやキッチンの片隅などに、そっと飾って楽しんでもらえるかもしれません。
そうすれば相手はあなたの名前を、常に確認し続けてくれることになるわけです。
キャッチコピーを吹き出しで
例えば
「保険のことならなんでも訊いてください!」
「読者ファーストの記事ライティングはお任せください!」
「趣味は釣りとラーメン屋巡り。それが〇〇(個人名)です」
「〇〇(個人名)の呼び出しは000-0000-0000まで24時間どうぞ!」
「◯年◯月◯日生まれ、◯型、〇〇座、性格は猪突猛進!」
などなど。
直接的・間接的に自分自身や仕事内容をアピールするキャッチコピー。
このようなコピーを、マンガの吹き出しで切り取ってポップアップすれば、パッと目を引くアイキャッチで、あなたの強みやパーソナリティを強烈にアピールします。
ブランディングイメージの画像が飛び出る
例えば、カメラマンであれば自分の写真、イラストレーターであればイラストなど、自身の作品がポップアップするようにすれば、そのままダイレクトにブランディングイメージを強く伝えることができます。
>>あわせて読みたい【カメラマンの名刺には作品写真を載せる?おしゃれ名刺でセンスを魅せよう】
新時代の飛び出す名刺「AR名刺」ってなに?

ここまでは子どもの頃の懐かしい「飛び出す絵本」のような、いたってアナログな「飛び出す名刺」について解説してきました。
しかし、今や時代は名刺ですらデジタル化されています。
その最先端とも言える「AR名刺」についてかんたんにご紹介します。
最新テクノロジーで最高のインパクトを
ARとはAugmented Reality(拡張現実)を指します。
これは、スマホやタブレットにダウンロードした専用アプリを用い、あらかじめ名刺に記したマーカーにカメラをかざすと、自動的に登録された画像がスマホやタブレットに表示されるというデジタルシステムです。
つまりARシステムを利用すれば、名刺に作品を載せることのできない動画カメラマン(ビデオグラファー)などが、自らの撮影した動画をかんたんに相手にプレゼンすることができます。
また、動画だけでなく音声も再生できますので、写真やイラストを多用したポートフォリオをナレーションとともにスライドで紹介するなど、その活躍の場は無限大です。
AR名刺のメリットデメリット
QRコードのように、名刺デザインにはいささか不似合いなデザインをわざわざ印刷せずとも、名刺そのものをマーカーとして登録することができます。
また、サーバーを借りるなどして新しくホームページを作成することなく、アプリのみで表示したい情報を、そのままスマホやタブレットの画面上で再生できますので、特別な知識も必要ありません。
ただし、相手も専用のアプリをダウンロードしてもらわなければ、のちのち開いてみてもらうことはできませんので、その点は現時点でのデメリットと言えるでしょう。
まとめ
この記事では、初対面の相手に大きなインパクトを残し、分かれたあと相手のファイル上でも自身のブランドをアピールし続ける、飛び出す名刺について解説しました。
折りたたんだアイコンがポップアップする紙製「飛び出す名刺」や、スマホなどの画面上に動画を呼び出す「AR名刺」など、そのアイデアはデジタル・アナログ問わず多岐にわたっています。
こうした特殊な名刺を作成する業者は、ネット上にいくつもありますので、製作枚数や金額などを精査した上で、あなたのイメージを明確にビジュアル化してくれるところを選ぶようにしましょう。
そうすれば、あなたが持つブランドイメージを強烈にアピールする、唯一無二の個性的な「飛び出す名刺」を手に入れることができますよ。