従来の企業に所属した働き方が大きく変わり、フリーランスとして独立する働き方が多くなった現代。
Webライターやデザイナー、エンジニアなど、在宅ワークで事足りる職種が人気ではありますが、それでもクライアントとの打ち合わせや、オフ会などの交流会で、リアルな初対面の相手と名刺交換をする機会もあるでしょう。
そんな時に、メンズクリエイターであれば、ちょっとカッコいい名刺を渡して、自らのブランディングにも役立てたいものです。
この記事ではそんなメンズクリエイター向けに、ライバルと差をつけるカッコいい名刺の作り方を解説します。
フリーランスのメンズクリエイターはカッコいい名刺でブランディングを

クリエイティブな業務に従事するフリーランス、特にメンズクリエイターの場合は、カッコいい名刺を用意して挨拶をすることが、初対面の相手に自分を印象づける1番の近道です。
普段の仕事がセンスを問われるクリエイティブワークだというのに、名刺がなんの変哲もないものだったとしたら、そのセンス自体を疑われてしまうかもしれません。
つまり、企業の被保護下にないフリーランスのメンズクリエイターにとって、カッコいい名刺を用意するというのは、自身のブランディングのための大切な営業戦略とも言えるのです。
カッコいい名刺を作るポイント

しかしひと口に「カッコいい名刺」とは言っても、いくつかの点を意識しなければ作ることはできません。
ここでは、そんなカッコいい名刺を作るポイントについて解説します。
スタイリッシュなデザインを追求する
カッコいい名刺を作る場合には、できる限りシンプルでスタイリッシュなデザインを意識するのが、最初のポイントです。
とはいえ、いくつかの要素で構成されるデザインには、守るべき基本というのも存在します。
それが「フォント」「余白」「黄金比」という、3つの基本です。
これらのルールを守ることで、シンプルでスタイリッシュなデザインを作り上げることができ、それがカッコいいという印象へと導いてくれます。
フォント選び
名刺に使っておしゃれに映えるフォントというのは、実にさまざまな種類があります。
>>参考記事【名刺をおしゃれに仕上げるためのフォント12選【選び方のNGも紹介】】
しかし、どんな種類のフォントを使っても、フォントの力だけでおしゃれでカッコいい名刺を作ることはできません。
いちばん大切なのは、1枚の名刺に使用するフォントの系統を揃えることです。
例えば同じ名刺に「明朝体」と「ゴシック体」のフォントを混在して利用すると、どうしてもゴチャ付いた印象を与えてしまいます。
一部のフォントだけ特殊なものを利用して、その部分を際立たせるのは非常に高度なテクニックともなりますので、そうしたデザインの名刺が欲しい時は、既存のテンプレートを利用したり、デザイナーに発注したりといった方法を検討するのも良いでしょう。
余白を活かす
次に大切なのは、名刺の余白を活かすということです。
名刺の上下左右に適度な余白を残すことで、人の目が必要な情報だけ整理して読み取りやすくなります。
また、文字の間や行の間の余白も、適度に取ることができれば、雑多で窮屈な印象を与えることがありません。
デザインの黄金比を知る
一般的な名刺というのは、91mm×55mmというサイズで作られていますが、これは俗に「黄金比」と呼ばれる比率に近いサイズです。
黄金比とは古来より「人がもっとも美しく感じる比率」のことをいい、この考え方をベースにデザインを行えば、安定して落ち着いた印象を与えることができます。
黄金比の詳細は、こちらの記事もご参照ください。
>>参考記事【名刺サイズは黄金比が基本|黄金比を意識したデザインの作り方】
レイアウトを揃える
黄金比などを踏まえてデザインを行なっても、名刺に記載されるテキストデータがバラバラにレイアウトされていたら、とてもカッコいい名刺とは言えません。
テキストのレイアウトの法則は大きく分けて次の3つです。
- 左揃え(縦型の場合は上揃え):もっとも一般的なレイアウトで、落ち着いた印象を与えますが、その分無難な印象は否めません。
- 中央揃え:バランス取りが若干難しく高度なテクニックが要求されるため、初心者にはあまりおすすめはできません。
- 右揃え(縦型の場合は下揃え):個性を演出するにはもってこいのレイアウト法で、一風変わったスタイリッシュな見た目となります。
実際にはこれらの法則をパーツごとに組み合わせて、バランスの良いレイアウトとする必要があります。
>>参考記事【名刺レイアウトの基本ポイント|おしゃれな名刺デザインのコツとは?】
クールさを演出する特殊素材を使う
名刺と言えばその素材は当然のことながら紙です。
しかし、あえてクールな印象を与える特殊素材を使ってみるのも、カッコいい名刺作りには有効でしょう。
プラスチック系素材
ポリエステルフィルムを名刺用に利用した特殊素材です。
原料の特性上色の加工がしやすく、きらびやかなビビットカラーだけでなく、メタリックカラーなどの表現も容易で、無色透明なスケルトン名刺なども製作することができます。
透明名刺に蓄光素材のインクなどを用いれば、アイキャッチ的にも目立つ名刺を作ることができるでしょう。
金属系素材
極薄に加工されたアルミ素材などを、名刺サイズに加工した名刺素材です。
ここに白や黒などの1色のみのシンプルな情報を印刷すれば、メタリックの表札などのイメージに近い、クールでカッコいい名刺となります。
テキストデータとロゴマークだけのような、シンプルな名刺には特におすすめの素材です。
特殊加工された紙系素材
こうした特殊素材だけでなく、紙素材の名刺でもその紙質にこだわることにより、カッコいい名刺を作ることができます。
写真などの画像データを利用したい場合は、かえってシンプルな紙質のものを使ったほうが、発色がきれいでカッコよく映る場合もありますので、そうしたチョイスも試してみると良いでしょう。
>>参考記事【こだわりの名刺を作りたければ紙の種類へのこだわりを持とう】
シンプルな情報選び
最後のポイントは、シンプルな情報選びです。
いくらデザインやレイアウトで特色を出したり、名刺素材を特別なものを使ったとしても、そこに記載されている情報があれもこれもと詰め込みすぎていては、とてもカッコいい名刺とは言えないでしょう。
- 会社名、ロゴ
- 役職や職種
- 名前
- 問い合わせ先(電話番号やEメールアドレス)
- WebサイトのURL
- TwitterやFacebookなどSNSなどのユーザーアカウント名
これら一般的な名刺に記載する情報の中から、ネットビジネスで活躍するフリーランスだからこそ、必要な情報と必要じゃない情報を精査する必要があります。
場合によってはURLのデータなども、QRコードに変換するなどして、できるだけシンプルな情報選びを心がけましょう。
>>【LINE、インスタ】QRコード入り名刺が便利な理由と名刺デザインのコツ
まとめ
この記事では、フリーランスのメンズクリエイターにおすすめな、カッコいい名刺の作り方について解説してきました。
- スタイリッシュなデザインを追求する
- レイアウトを揃える
- クールさを演出する特殊素材を使う
- シンプルな情報選び
これらはどれか1つが欠けても、カッコいい名刺とはなりません。
なぜなら、これらの要素はそれぞれ単独で成り立つものでなく、それぞれが有機的に絡み合って成立するものだからです。
こうしたポイントを踏まえた上でカッコいい名刺を作成することが、クリエイティブな自身の職種イメージをアップし、ひいては自身のブランディングにも役立つことになります。
もしもこうした名刺を自分で作ることができない場合は、多少の費用をかけてでもプロの手を借りることも視野に入れ、ぜひともライバルに差をつける強力な営業ツールを手に入れてください。