ビジネスシーンにおいて初対面の相手へ自社や自身を売り込むのに、今も昔も大切なコミュニケーションツールといえば名刺が思い出されます。
そんな大切なツールですから、せっかくなら美しくクオリティの高いデザインのものを使い、より印象に残るPRツールとして活用したいものです。
そのためには、パソコンソフトを使って自身でデザインするのも良いですが、やはりプロのデザイナーに依頼するほうが、断然クオリティの高い名刺デザインを手にすることができます。
この記事では、名刺のデザインをデザイナーに依頼する場合のメリットやデメリットに加えて、実際に依頼する際の価格相場についてご紹介します。
おしゃれで美しい名刺を手に、初対面の相手への好印象を勝ち取るためにも、ぜひ最後までお付き合いください。
美しい名刺はデザイナーに依頼しよう

それではまず、名刺デザインをプロのデザイナーに依頼する場合の、メリット・デメリットについて考えてみましょう。
名刺デザインをデザイナーに依頼するメリット
名刺のデザインをデザイナーに依頼する最大のメリットは、圧倒的にクオリティの高い、おしゃれで美しい名刺デザインが手に入ることです。
名刺という限られたスペースの中に必要な情報をすべて盛り込み、そのうえでブランドイメージを的確に伝えるというのは、口で言うほどかんたんなことではありません。
レイアウトバランスからカラーイメージ、フォントの選択やイメージを形にする表現力まで、あのわずかなスペースを美しく彩るスキルは、実にさまざまなものが求められます。
実際のところ、デザインに関しての素人がこれらのハードルをすべて超えることは、難しいと言わざるを得ません。
どんなに逆立ちしても、専門のデザイナーが作ったクオリティには勝てないからです。
さらに、自分でデザインをする場合は、それ相応の手間と時間がかかりますが、デザイナーに依頼する場合は、その時間も節約できます。
自分のイメージを伝えたり、気に入っている名刺を提示するだけで、ハイクオリティの名刺デザインを作成してくれるのが、デザイナーに依頼する場合のメリットだと言えるでしょう。
名刺デザインをデザイナーに依頼するデメリット
逆にデザイナーに頼むデメリットといえば、やはり余分な料金がかかるということに尽きます。
また、デザイナーの実力次第では、必ずしも思ったようなイメージの、またはクオリティの名刺デザインが手にできないことも考えられます。
名刺をデザイナーに依頼する場合の価格相場

それでは、名刺デザインをデザイナーに依頼する場合の価格相場を見ていきましょう。
名刺のデザインに関しては、主に「デザイン料」と「ロゴ・イラスト制作料金」の2つに分かれます。
また、同じデザイナーでも、クラウドソーシングなどでフリーのデザイナーに依頼する場合と、デザイン会社に依頼する場合では価格も違いますので、それぞれを別々に紹介します。
デザイン料
- クラウドソーシングで頼む場合:3千円程度~3万円程度
- デザイン会社に頼む場合:1万円程度~10万円以上
デザイン料というのは形のあるものではないため、定価というものは存在せず、デザイナーの実力や実績、ブランド力によっても、その価格は大きく変化します。
なお、上記の価格は、両面カラーでデザインをした場合の相場例です。
ロゴ・イラスト制作料金
- クラウドソーシングで頼む場合
ワンポイントのイラスト:数千円程度
ロゴ作成:1万円程度~数万円 - デザイン会社に頼む場合
ワンポイントのイラスト:数万円~10万円以上
ロゴ作成:数万円~上限なし
ロゴ作成、特にコーポレーションロゴ(CIロゴ)に関しては、企業やブランドの理念や価値観といった、アイデンティティそのものを表したものです。
デザイン会社のプロデザイナーなどでは、それを体現するためにあらゆる側面からデザインを検討し、数々の提案をしてくれるため、必然的に依頼料の相場は高額になります。
>>2つのロゴでブランディングを!ロゴ入り名刺作成時のポイントを解説
通常は印刷代は別料金
通常の場合、デザイン料(ロゴ・イラスト含む)と印刷代は、それぞれ別物です。
デザイナーの側で、印刷まで請け負う場合もあるとは思いますが、印刷自体は自分でネット印刷などを利用したほうが、手間の分安くは上がります。
また、印刷代は製作枚数・紙質で大きく変わるため、実際の製作時に印刷会社で見積もりを取ることは必須です。
フルカラー両面の名刺を100枚製作した場合の相場は、おおむね2千円から数千円程度を見込んでおくと良いでしょう。
ただし、ミラーコートやエンボス加工された用紙、厚みのある用紙など、特殊な用紙を利用した場合にはさらに価格は跳ね上がります。
>>こだわりの名刺を作りたければ紙の種類へのこだわりを持とう
デザイナーに依頼する方法

デザイナーに依頼する際の、相場を理解していただいたところで、改めてデザイナーに依頼する、いくつかの方法について考えてみましょう。
ここでは3つの方法について説明いたします。
クラウドソーシングでデザイナーを探す
クラウドソーシングとは、サービスを販売したい人とサービスを探している人を、ネット上でマッチングするサービスのことをいいます。
プロ・アマ混交のシステムのため、「当たり」を引くのが必ずしも簡単ではありませんが、比較的リーズナブルに依頼できるのが大きな魅力。
名刺デザインの場合は、「ココナラ」などが使いやすくおすすめのクラウドソーシングです。
デザイン会社に依頼する
ネットなどで調べれば、数多くのデザイン会社が溢れています。
有名なデザイナーから、フリーランスの個人事務所まで、まさにピンキリの状態ですので、そこから予算・要望にあったデザイン会社を見つけ出すのは、それなりの眼力は必要です。
印刷会社のデザイナーに依頼する
名刺の印刷を業者に頼む際、社内にデザイナーがいる業者に頼むのも1つのやり方です。
印刷代とのセットが基本となりますので、一般のデザイン会社を探すよりは、比較的安価で依頼することもできるでしょう。
また、中にはあらかじめデザインされたテンプレートを使って、独自にアレンジをするセミオーダーのような形なら、金額的にはさらに安く依頼できる業者もあります。
名刺デザインをデザイナーに依頼する際に伝えること

名刺デザインをデザイナーに依頼する際に、最低限伝えるべきこと。
それは名刺に入れ込む名前や住所などのデータではありますが、それ以外に伝えるべき内容で、大切なことをここではご説明します。
イメージ
一番大切なのは、「どんな名刺にしたいのか」「受け取った人にどんなアクションを起こしてほしいのか」などのイメージを伝えることです。
この伝えるイメージが具体的であればあるほど、より納得のいく名刺デザインが出来上がるでしょう。
入稿規定
印刷までデザイナーに一括して依頼する場合は問題ありませんが、印刷を自分で別に注文する場合には、発注予定の印刷屋の入稿規定を伝える必要があります。
場合によっては予定する業者をデザイナーに伝えて、細かい部分を確認してもらっても良いでしょう。
予算
あらかじめ予算を伝えておくのも、取引を円滑に進めるためのコツです。
クラウドソーシングなどで、デザインの金額やメニューが決まっている場合には、次のことを考えて選ぶと良いでしょう。
- 決められた予算内で依頼できるところを選ぶ
- クオリティと予算のバランス
- 必要であればオプション(ロゴ制作など)を選ぶ
まとめ
この記事では、名刺デザインを外注デザイナーに依頼する場合の価格相場と、依頼時の注意点について、詳しく解説してまいりました。
初対面の相手に最初の段階で好印象を残すためには、やはりプロのデザイナーが作った、クオリティの高い名刺は欠かせません。
あなたのイメージにピッタリな、大切なビジネスツールを手に入れるために、少々の出費は覚悟して、ぜひプロのデザイナーの力を借りてみてください。