初対面の相手に好印象を与える名刺を作るのは、自社や自己のブランドイメージを高めるためにも、ビジネス上有効な戦略です。
一般的なビジネス名刺とは一線を画す、おしゃれで個性的な名刺を用意すれば、取引相手に一発であなたの名前を覚えてもらったり、ブランドアピールができるなど、そのメリットは数え切れません。
そんなおしゃれで個性的な名刺として、「型抜き」した名刺はいかがでしょう。
この記事では、圧倒的に個性を発揮でき、かつおしゃれでスタイリッシュな2つの型抜き名刺をご紹介します。
同時に、その作成時のポイントについても解説いたしますので、初対面の相手に強烈なインパクトを残す、効果的営業ツールを手に入れる一助としてください。
初対面の相手には型抜き名刺で好印象を!

毎日数多くの人と出会い、数多くの名刺を交換する取引相手に対して、自己のブランドをアピールすると同時に、一発で名前を覚えてもらうのは、生半可なことではありません。
そこでライバルに抜きん出て優位に立つためには、ファーストインプレッションとなる名刺で好印象を残すのは、ビジネスシーンにおいては必須の戦略です。
そんな初対面の相手にインパクトを残す名刺を作るには、紙質やデザインなど、さまざまなアイデアを駆使する必要があります。
>>印象に残る名刺の作り方|初対面のインパクトを残す名刺デザインアイデア
中でも他の名刺との違いがひと目で分かり、圧倒的個性を演出し好印象を与えるのが、型抜きを施した名刺です。
2つの型抜き名刺

しかし、ひとくちに型抜き名刺とはいっても、その意味合いは実は2つあります。
まず最初に、そんな2つの型抜き名刺について理解してください。
名刺の一部を型抜きする名刺
まずは普通の長方形の名刺から、一部をカッターナイフで切り抜いたように、文字やロゴマークなど、なんらかのデザインを型抜きした名刺です。
名刺全体の形は、あくまで通常の長方形の名刺となりますので、保管などに気を使う必要はなく、それでいて型抜きされた部分が与える印象は、他の名刺とは一線を画したスタイリッシュなものとなります。
名刺自体を型抜きする変形名刺
次に、「名刺は四角いモノ」といった常識自体を取り払い、名刺の形自体を自由な型に抜いた変形名刺です。
自社が扱うサービスや、業種をイメージさせる「モノ」の形を名刺全体で表現することで、圧倒的に個性的でアピール力抜群な名刺を作ることができます。
型抜き名刺作成時のポイント

では、そんな2種類の型抜き名刺を作る場合のポイントは、いったいどういうものがあるのでしょう。
名刺の一部を型抜きする名刺に対しては「自作する方法」を、変形名刺に関しては「業者に発注する場合の注意点」について、それぞれ解説します。
名刺の一部を型抜きする名刺を自作する方法
ある程度の分量のテキストや、複雑な模様を型抜きする場合には、当然業者の手を借りなければ、きれいな型抜き名刺を作ることはできません。
しかし、イニシャル1文字や、ワンポイントのイラスト程度のものであれば、できあがった名刺を使ってかんたんに自作することもできます。
クラフトパンチを利用する
星型やハート型といったワンポイントを型抜きする、「クラフトパンチ」という紙専用の型抜きパンチを使えば、かんたんに名刺にイラストを型抜きできます。
現在、事務用品メーカーなどが各種のクラフトパンチを販売していますので、きっとあなたの業種・業界のイメージにもあったデザインが見つかるはずです。
100均クラフトパンチで安価に型抜き名刺を作る
近年ではダイソーやセリアに代表される、各種100円均一ショップでも、ちょっとしたクラフトパンチは手に入れることができます。
そうした安価なクラフトパンチであれば、複数のデザインを用意することもたやすいため、安価、かつおしゃれな型抜き名刺を作ることもできるでしょう。
名刺自体を型抜きする変形名刺の注意点
ワンポイントを切り抜く場合と違って、名刺そのものを型抜きして作る変形名刺の場合、自作するというのは現実的ではありません。
この場合はやはり、専門の業者に発注するほうが、確実にクオリティの高い変形名刺が手に入るでしょう。
変形名刺対応の業者を探す
名刺の形そのものを型抜きした名刺となると、どの名刺印刷の業者でも扱っているというわけではありません。
近年はコンピュータカッティングによる、安価な用紙の切り抜き作業も可能にはなっていますが、それでもクオリティの高い名刺を手にしようと思ったら、やはり抜き型そのものを作成して対応してくれる業者を探すのが懸命です。
しかしその際は、どうしても名刺の費用自体は高額となってしまうため、小ロットでの発注は難しく、また業者によってその価格もまちまちです。
作成前には各印刷業者の規定や料金設定をよく確認して、必要に応じて見積もりを請求するなどの準備も怠らずに、かしこい業者選びをするよう心がけてください。
テンプレートを利用するのがお手軽
型抜きされた変形名刺を作りたくても、あまり予算自体はかけられない・かけたくないという場合には、型抜き名刺を専門に扱う印刷業者が用意した、テンプレートを利用するのもおすすめします。
ハート型や星・月型、吹き出し型やクルマ、フルーツなどをあしらった、豊富なテンプレートを用意している業者もありますので、そういったところを利用すれば、自社のブランドイメージに近い型抜き名刺を、安価でお手軽に手に入れる事もできるでしょう。
オリジナル型はできる限りシンプルに
そうしたテンプレートを利用するのは、確かにお手軽で安価には仕上がりますが、どうしてもありきたりなデザインの名刺しか作ることはできません。
それらのテンプレートにイメージするデザインがない場合や、自社や自身のブランドイメージをピンポイントに表現した型抜き名刺を用意するためには、やはりオリジナルで型自体を作るしかありません。
型の原稿を自身で作成する場合は、あらかじめ印刷業者のデータ制作方法などを確認の上、Illustratorなどのソフトを使って作成するのが一般的です。
その際は、あまり細かく凝った形にしすぎると、どうしても強度的にも弱くなり、情報を掲載するスペースも狭くなってしまいますので、できる限りシンプル、かつ個性的なデザインとするよう心がけましょう。
Illustratorを使って名刺デザインそのものを作成し、印刷業者に入稿する際の注意点などは、次の記事も参考にしてみてください。
>>【イラレで名刺を作る】ソフトを立ち上げる前に考えるべき5ステップ
まとめ
この記事では、個性的な「形」で個性をアピールできる、2種類の型抜き名刺をご紹介し、それぞれの作成時のポイントについて解説してまいりました。
穴が空いていて向こうが透けて見える名刺も、「名刺は四角」という固定概念をくつがえす変形名刺も、どちらも個性的でアピール力抜群な名刺です。
初対面の相手に自己のブランドイメージを的確に伝え、好印象を残すためには、どちらの型抜き名刺も非常にすぐれた営業ツールだといえるでしょう。
ビジネスシーンでライバルに一歩も二歩も差をつけるためにも、ぜひともこのインパクトのある型抜き名刺を有効活用してみてください。