名刺を自分でデザインする場合、ソフトの操作といったスキルと同時に、どうしても必要となるのがデザインの「センス」です。
とはいえ誰もかれもがそんなモノをはじめから持っているわけではありません。
それでも手っ取り早くセンスのいい名刺を作るためには、あなたがセンスがいいと思うデザインを「マネる」ことから始めるのをおすすめします。
この記事では、そんなセンスのいい名刺デザインをマネることのできる参考サイトや、センスのいい名刺を構成する各要素について紹介しています。
プロのデザイナーたちのセンスやスキルを効率よくマネることが、あなた自身のセンスを磨くことにつながりますので、良ければこの記事を参考に最高の「マネ」を試みてください。
センスのいい名刺の構成要素

「センスのいい名刺」と一口に言ってみても、それを構成する要素はいくつもが重層的に重なり合ってできています。
まずはセンスのいい名刺を作るための、構成要素について確認しておきましょう。
用紙選び
センスのいい名刺に共通する条件の1つ目は用紙選びです。
初対面の相手からもらった名刺を手にした時に、「センスいいな」と感じる名刺というのは、目で見て判断するだけでなく、「手ざわり」という触感でも判断しているもの。
和紙やエンボス加工された名刺などは独特の質感を持って、手にした者に訴えかけてきますし、ツルツルした紙かザラザラした紙かでも印象は変わります。
色づかい
色づかいは、人の視覚にもっとも直接的に訴えかける要素です。
同じレイアウト、同じ紙質の名刺でも、色づかいが変わるだけで人はそこから受ける印象が「明るい」や「暗い」、「ポップ」や「クール」などと変わってくるのはお判りでしょう。
好きな色を使うのも良いのですが、色が人に与える印象を考えたうえで、その組み合わせまで想いを馳せるのがセンスのいいデザインの最低条件です。
フォント選び
名刺デザインを語るうえで、フォント選びもやはり外せない要素です。
基本的に記載されたテキストデータを伝えることが第1の目的である名刺デザインにおいて、フォント選びの重要性はかなりのパーセンテージを占めています。
たとえ個人の名刺であったとしても、目立つからや好きだからだけではないフォント選びをすることが、ブランドのイメージを確立することにつながるのです。
レイアウト
デザインの基礎となる部分として、やはりもっともセンスが問われるのが名刺のレイアウトです。
名刺という小さな紙片に掲載できる情報量はあまりにも少なく、だからこそそれをどのように配置したら効率よく、かつ美しくメッセージを伝えられるのか。
それを考えつくしたレイアウトを構成することが、センスのいい名刺を作るための最重要課題なのです。
プロデザイナーのマネから始めよう

こうした各要素を手堅くまとめ、誰が見ても美しくカッコいいデザインを作り上げるスキル。
それを突き詰めて経験を積んだのがプロのデザイナーです。
ここではプロデザイナーたちが作り上げたセンスを間接的に学ぶ(マネる)ことができる、参考サイトをご紹介します。
センスのいいデザインと出会えるサイト
まずは完成形としてのセンスのいい名刺デザインをマネるデザイン集です。
これは数ある名刺印刷を請け負う会社のデザインテンプレートを参考にするのも良いですが、書籍として販売されているモノもありますので、それに関しては下記の記事も参考にしてください。
ここでは名刺デザインの参考となる2つのサイトをご紹介します。
>>【2021年最新】Amazon、楽天で人気の名刺デザイン参考本9選|自作のポイント
ピンタレスト
SNSの中でも画像に特化したプラットフォームを持ち、なおかつ常に情報が流れていくSNSという仕組みの中では、気になる情報をブックマーク(ピン止め)してチェックしておけるというスタイルを持つSNS。
それが【Pinterest:ピンタレスト】です。
検索窓に「クールな名刺」や「かわいい名刺」などのワードを打ち込めば、それにタグづけられるさまざまな名刺デザインを検索することができます。
CARDie

無料で使える名刺作成のためのオンラインツールが【CARDie】です。
プロがデザインしたテンプレートが色とりどりに掲載されているサイトで、デザインの参考にするだけでなく直接テンプレートを無料ダウンロードできるのも魅力。
センスのいい名刺を模索して自分でデザインするより、最初からプロのデザインを使ってしまおうと思う場合にも非常に役立つサイトです。
色づかいを学べるサイト
組み合わせに無限の可能性がある色づかいですが、その基本は3つの色の組み合わせです。
その組み合わせの基礎の基礎は次の記事を参照してください。
>>【名刺に使う3つの色】基本12色のイメージとおすすめの職種【徹底解説】
ここでは、色について学べるサイトを3つご紹介します。
原色大辞典
色の名前とカラーコードが一目でわかるサイト。
「和色」や「洋色」、「Web」などテーマごとに色見本が掲載されていますので、色構成に悩んだ時の参考になります。
渋谷のWeb制作会社[style]
その名の通り渋谷にあるWeb制作会社が運営するブログの1記事ですが、「カラー配色で迷わない!シーン別配色見本32パターン」というタイトルがつけられ、配色に関する基本がわかりやすく解説されています。
もともとはホームページを作る場合の配色に関する解説記事ですが、名刺デザインにも応用の利くノウハウが満載です。
TAG index
Web制作に関するさまざまな情報が掲載されたサイトで、その名の通りHTMLやCSSに関するタグの情報が中心ですが、その中でもカラーチャートを扱った情報ページ。
カラーサンプルが「シンプル」「ナチュラル」「シック」などジャンルごとに81通りも掲載されており、本来の目的はWebページの各パーツごとの配色設定ですが、名刺作成の場合も自身のイメージごとの配色を決定する際に非常に役立ちます。
用紙選びの参考サイト/A-one【名刺用紙、いろいろ。】
用紙選びのサイトに関しては、オフィスや自宅で名刺を作る際の既成名刺用紙の参考サイトをご紹介します。
国内名刺用紙でも多数のシェアを誇るA-one(3M社)の名刺用紙を選ぶ際のポイントが、分かりやすく説明されたサイトです。
フォント選びの参考サイト/Fontworks
最後はフォント選びの参考になるサイトです。
フォントごとのサンプルと共に、どのようなイメージを持ちどのような使われ方をするのかが、フォント1つひとつていねいに解説されています。
まとめ
センスのいい名刺を作る一番の近道は「センスのいい名刺をマネること」です。
名刺を構成するそれぞれのデザイン要素を解説するとともに、参考となるサイトを紹介いたしました。
一朝一夕で身につけることはなかなか難しいデザインセンスですが、こうしたプロのデザインをうまく「マネる」ことで案外それらしくできあがるものです。
最初は人マネでも、繰り返しているうちにそれが身についてくるものですので、まずはマネからはじめてだんだんと本物のセンスを身につけていってください。