コミックマーケットや模型展示会、はたまたアニメやゲームなどの同好の士が、一同に介して心ゆくまで趣味について語り合うオフ会。
こうした場では、普段はSNSなどネット上でしか付き合いのない相手と、はじめて出会うわけですから、まずは自分の顔と名前を覚えてもらうためにも、プライベート名刺が必需品です。
この記事では、普段はネットでしか知らない相手とのコミュニケーションを円滑に進め、「はじめまして」の印象を良くするための、同人名刺の作り方を5ステップに分けて解説します。
これにそってインパクトの強い同人名刺を用意すれば、仲間にいち早く覚えてもらえ、一目置かれる存在になれるのも間違いありません。
仲間とつながるオフ会では「はじめまして」が大事

同人イベントのオフ会とは、普段はネット上でしか付き合いのない多くの相手と、リアルで実際に顔を合わせる、数少ない機会です。
こうした場にはじめて参加する場合には、互いに顔を知らない者同士、「はじめまして」のファーストインプレッションを良くするためにも、また、会が終わったあとにも自分のことを覚えていてもらうためにも、印象に残る同人名刺を用意しましょう。
同人名刺を自作すれば話もはずむ
同人イベントでは、集まったメンバーを相手に自分を知ってもらい、交友関係を広げるツールとして同人名刺を利用します。
もともとが同じ趣味趣向を持つ仲間同士ですから、話す話題には事欠かないはずですが、そうはいっても初対面の相手と、最初からスムーズな会話を交わすことが苦手な人もいるでしょう。
そうした人でも、ひと目で自分のキャラクターが分かる名刺があれば、それが会話のきっかけとなって、場を盛り上げられるのが同人名刺を作る1番のメリットです。
同人名刺があればアフターフォローも万全
オフ会では1日に数多くの人と会話を交わすことになります。
その相手が、普段からSNSなどでからんでいる相手であれば問題はありませんが、そうでない相手だった場合、オフ会が終了してからも自分を覚えておいてもらうのは、かんたんな話ではありません。
しかし、同人名刺を互いに交換して持っていれば、そこから改めてSNSをフォローしあったりして、後々まで交流が続いていくということも期待できます。
印象に残る同人名刺の作り方5ステップ

それでは、実際に同人名刺の作り方5ステップを解説します。
1.オフ会のジャンルに合わせる
まずは、参加するオフ会のジャンルを考えてみましょう。
アニメやゲームのファンが集まるオフ会と、アウトドア系のオフ会では、集まる人の系統もずいぶんと違うはずです。
そうした点に考慮しないと、第1印象を良くするどころか、ちぐはぐな印象となって相手を引かせてしまうことすら考えられます。
2.自分をブランド化する
数多くの参加者が集まる同人オフ会では、名刺によって自分をブランド化することができれば、より自分をアピールすることができます。
特に、何らかの作品を作る人達が集まる同人オフ会であれば、自分自身の写真よりも、自分の作品の写真を載せる方が、ブランド化には有効な手段です。
逆に可愛い、もしくはかっこいいイラストで自分のアイコンを用意して、自画像として印刷するのも良いでしょう。
3.必要な情報を精査する
次に考えるべきは、名刺に記載する情報を精査して、必要な情報のみを記載するということです。
あまり多くの情報(テキスト、画像)を詰め込みすぎると、名刺自体がごちゃごちゃしてしまうため、相手に与える印象も薄くなってしまいます。
同人名刺には、主に次のような情報を盛り込むと良いでしょう。
ペンネームやハンドルネーム、サークル名など
普段からSNSで呼び合っている名前だけ分かれば、お互いに困ることは無いでしょうから、通常同人名刺に本名を書くということはほとんどありません。
そのため、同人名刺にはペンネームやハンドルネームを記載します。
ただし、それが個性的で読みにくい名前である場合は、フリガナをつけるなどの配慮をした方が、相手に対しても親切です。
また、サークルなどに加入しているのであれば、その名前も記載しておくと良いでしょう。
SNSのアカウントやサイトURL
同人オフ会ではよほどのことがない限り、実際の住所や電話番号を教え合うことは無いでしょう。
その分SNSのアカウントや、自身の運営するブログなどのURLを記載することで、代わりとします。
この場合は、そのままアドレスを記載するのも良いですが、QRコード*を記載してスマホで読み取ってもらえば、かんたんにアクセスしてもらうことができるでしょう。
もしも必要があるのなら、メールアドレスを記載するのも良いですが、同人名刺ではのちのちのトラブル防止の意味も含めて、あまり多くの個人情報を載せないものです。
*「QRコード」は株式会社デンソーウェーブの登録商標です。
画像データ
自分の作品がある場合は、その写真やイラストを入れるのは、自分のブランディングにも有効だとは、先にも書きました。
それ以外にも、例えばアニメファンが集う同人オフ会では、お気に入りのキャラクターを掲載したりするのも、話のきっかけづくりには有効です。
しかし、そういった既存のキャラクターのイラストや画像は、ものによっては二次使用が著作権侵害にあたるケースもありますので注意しましょう。
4.目を引くデザインを考える
名刺に盛り込む内容が決まったら、次はそれをすべて配置したデザインを考えます。
このデザインいかんによって、名刺のイメージの大半が決まりますので、ここはもっとも慎重に行いたいポイントです。
自由なアイデアで目を引くデザインを考えましょう。
もしもバランスよくきれいなデザインが作れない場合は、あえてプロのデザイナーに製作を任せるのも1つの手です。
多少の費用は余分にかかりますが、シロウト仕事よりは圧倒的にクオリティの高いデザインを手にすることができます。
5.用紙選びを間違えない
画像データをデザインにうまく活かし、カラフルな同人名刺を作る場合は、印刷のノリを考えてもあまり特殊な用紙を選ぶのは避けましょう。
この場合はツヤのある「コート紙」か、つや消しの「マットコート紙」など、一般的な名刺用紙、もしくは「ミラーコート」などの用紙を選択するようにします。
それ以外にも、ポリエステルフィルムを利用した透明名刺や、メタリック風名刺などもおすすめです。
逆にテキストデータのみで名刺を作る場合であれば、エンボス加工された用紙や、金属素材や木製素材など、一風変わった素材を使うのも良いでしょう。
また、近年人気の高い、アプリと連動してあらかじめ登録した画像や動画が浮かび上がる、AR名刺なども、自身の作品をアピールするためには有効です。
>>【こだわりの名刺を作りたければ紙の種類へのこだわりを持とう】
まとめ
この記事では、コミックマーケットや模型展示会、はたまたアニメやゲームなどの同好の士が集まるオフ会で、同人名刺を用意するメリットについて解説しました。
さらに、その作り方を
- オフ会のジャンルに合わせる
- 自分をブランド化する
- 必要な情報を精査する
- 目を引くデザインを考える
- 用紙選びを間違えない
という、5ステップに分けてご紹介してきました。
これに付け加えるのであれば、あとは実際の印刷をしてくれる印刷業者選びが大きなポイントになります。
特にこちらのイメージを伝えて、デザイン自体を印刷業者に任せる場合は、一般的なビジネス名刺よりも、同人名刺を数多く手掛けている業社を選ぶ方が、イメージにピッタリな名刺を手にすることができるはずです。
この記事の内容などを参考に、オフ会の会話を盛り上げるきっかけづくりに、オリジナリティあふれる同人名刺を利用してみてください。