一般企業などの名刺は、そのフォーマットはあくまで企業のブランディングがベースになっています。
そのため、男性だから、女性だからということでデザインが変わるというようなことはありません。
しかし、Webライターやブロガー、イラストレーターやデザイナーなどのフリーランスで活躍するクリエイト職の人であれば、男性ならクールでかっこいい名刺、女性であれば可愛い名刺を作りたいものです。
クライアントと直接商談を行う際や、同業者とのオフ会などの場では、ぜひとも個性あふれる名刺を配って自分をアピールすれば、相手への印象がぐっと良くなります。
この記事では、自らのキャラクター自体をブランディングして、交流を広げたい女性フリーランスにおすすめな可愛い名刺の作り方を、細部にわたりご紹介します。
これを読めば、女性らしい可愛い名刺の作り方のポイントが分かりますので、あなたのブランディングのための強力な営業ツールが手に入るでしょう。
女性らしい可愛い名刺の作り方

それでは女性らしい可愛い名刺の作り方を、
- 紙選び
- デザイン
の2つの項目にしぼってご紹介します。
可愛い名刺の作り方その1【紙選び】

初対面の相手に自身のキャラクターをうまく伝え、印象に残る可愛い名刺を作るには、まず最初に紙選びに着目してみましょう。
名刺に記載されている内容も重要ですが、見た目や手ざわりでもインパクトを与えることができる紙選びは、個性を伝えたいフリーランスのブランディングにおいて、特に重要な役割を持っています。
紙質
可愛いイラストや、カラフルな背景を使った名刺を作る場合は、印刷のノリの良い用紙を選ぶのが正解です。
しかし、あえて印刷する内容はシンプルなものとし、紙質でインパクトを与えるためには、少々個性的な用紙を選んでみましょう。
例えば
- 粗い質感で手触りがザラつき、カラーバリエーションの豊富な「マーメイド」
- 表面に革製品のようなランダム模様が刻まれた「レザック」
- こまかい花のような模様がびっしりと浮き出る「江戸小染はな」
といった、表面にエンボス加工(紙に圧力をかけて凹凸を浮き出させた加工法)を施した、さまざまな用紙は、名刺の印象をガラッと変えてくれます。
また、さらに凝った演出方法としては
- ポリエステルフィルムを利用した「透明名刺」
- 天然目の端材を加工した「木製名刺」
- 二つ折りで飛び出す絵本のように立体物が浮き出る「飛び出す名刺」
などのような、特殊な素材や加工方法を使った素材を利用するのも、自由度が高いフリーランスの名刺にはおすすめします。
>>参考記事【こだわりの名刺を作りたければ紙の種類へのこだわりを持とう】
紙の色
一般的な企業の名刺といえば、白い紙色が一般的だと思います。
しかし、フリーランスの名刺の場合は、ライバルとの差別化を計るためにも、思い切った紙色も使ってみたいところ。
特に可愛い名刺にはピンクや黄色、ミントなどのパステルカラーや、ビビットカラーや蛍光カラーの用紙を使ってみるのもいいでしょう。
名刺の大きさ
日本で使われている名刺は、「名刺4号」と呼ばれる(関東では「東京4号」、関西では「大阪9号」と呼ぶこともある)、91mm×55mmサイズが一般的です。
しかし、それと同じ大きさではライバルたちとの名刺の中に埋もれてしまい、相手の名刺入れの中で異彩を放つことはできません。
女性用の名刺であれば、少し小さめのサイズのものを用いて、可愛らしさを演出するのもいいでしょう。
その場合は「名刺4号」より一回り小さい、「名刺3号」と呼ばれる85mm×49mmサイズのものが、もらった相手にもじゃまにならずにアピールすることができます。
名刺の形
通常名刺といえば長方形をしているものですが、女性用の可愛い名刺では、キャッシュカードのように角を丸める加工もおすすめです。
その丸める度合いを大きくして、極めて楕円に近いぐらいにしてみたり、いっそのこと葉っぱやハート型のような変形名刺も、可愛らしさと個性を両立させた名刺として、相手の印象に残ることうけあいです。
可愛い名刺の作り方その2【デザイン】

可愛い名刺を作る際の、王道の手段といえばやはりそのデザインに工夫を凝らすことです。
そのポイントはズバリ
- フォント選び
- 色選び
- 記載する情報選び
この3つに集約されます。
それぞれの詳細は次のとおりです。
フォント選び
名刺に使われるフォント(書体)といえば、
- ゴシック体(角ゴシック、丸ゴシック)
- 明朝体
- 楷書体
- 筆記体(毛筆体、スクリプト)
などが一般的です。
しかし、可愛らしさを演出する名刺では
- マーカーで書いたようなPOP体
- 丸文字風フォント
- メモ書き風フォント
- クレパス風フォント
- デフォルメフォント
など、さまざまな個性的なフォントを利用してみるのも、おもしろい選択です。
最近では手書き風のフォントは、商用利用も可能なフリーフォントがネット上でダウンロードできますので、そうしたフォントを試してみるのも良いでしょう。
>>参考記事【名刺をおしゃれに仕上げるためのフォント12選【選び方のNGも紹介】】
紙色と印刷色のバランス
紙色、もしくは背景にベタ塗りする色と、その上に記載する文字データの印刷色に工夫をこらすのも、可愛い名刺デザインのためには大切なポイントです。
大筋の方向性としては、紙色や背景色が濃い色の場合は、文字の印刷色はシンプルに1色だけとするのが、バランスが取りやすいでしょう。
ロゴデータだけでなく、イラストや写真など、カラフルで多くのデータを記載する場合には、下地の色は白などのシンプルなもののほうがバランスが取れます。
情報を整理する
一般的な名刺で記載する文字データは、おおむね次のとおりでしょう。
- 会社名(ブランド名)
- ロゴマーク
- 肩書
- 個人名
- フリガナの英語表記など
- 住所
- 電話番号
- ホームページURL
しかし、女性フリーランスなどが可愛い名刺を作ろうと思ったら、こうした一般企業の名刺データではなく、ブランディングに必要なデータのみを取捨選択することが大切です。
データは最小限に
法人として立ち上げていない限り、会社名やブランド名、ロゴマークなどは記載する必要がありません。
また、メルアドやブログURL、ChatWorkのIDなどが記載されていれば、あえて実住所や電話番号を記載する必要もなく、ビジネスネームを利用している場合は、本名すら必要ないでしょう。
女性のフリーランスがスッキリとして可愛い名刺を作るには、こうして最小限のデータのみを記載したほうが、デザイン的にも、個人保護のためにも有効です。
可愛いイラストで装う
掲載データを最小限におさえる反面、可愛いイラストや、背景フレームなどを利用して名刺を彩るのもおすすめします。
自身の顔をモデルにしたアイコンイラストや、職種のイメージと合うイラストなどを自分で用意したり、ココナラなどのクラウドソーシングサービスで発注して利用するのも、可愛い名刺の作り方としては今や王道です。
TwitterやLINEのアカウントを活かす
フリーランスがクライアントと対する場合ではなく、オフ会などプライベートで使う際には、住所や電話番号をむやみにさらすよりは、TwitterやLINEのアカウント、ブログURLなどを記載する方が良いでしょう。
その場合、アルファベットの羅列を記載するのではなく、QRコード*をうまくアレンジしてデザインするなども、スマホ社会の名刺としては有効なスタイルです。
*「QRコード」は株式会社デンソーウェーブの登録商標です。
まとめ
Webライターやブロガー、イラストレーターやデザイナーなど、フリーランスで活躍するクリエイト職の女性フリーランスが、ますますその活動の場を広げている現代。
そうした状況の中では、初対面の相手に自身のブランディングを有効にアピールするため、可愛い名刺を用意するのがおすすめです。この記事ではそうした可愛い名刺の作り方を、「紙質」と「デザイン」の2つの軸にしぼってご紹介してまいりました。
ここに書いたアイデア以外にも、そのアピール方法はそれこそ無限にあります。
各種印刷業者のサイトにあるテンプレートや、所属のデザイナーなどの力も有効に使い、ぜひともライバルに差をつける、強力な営業ツールを手に入れてください。