在宅型の勤務形態が増え、ビジネスを行う上で人と出会う機会が少なくなった現代ですが、それでも人と人とが会わなければ始まらないシーンにおいて、欠かせない営業ツールの1つに名刺があります。
しかし、あなたの企業、お店ではどういうデザインの名刺を使っていますか?
従来型のビジネスであれば、無難なデザインの名刺かもしれませんが、店舗型ビジネスやクリエイティブな職種では、印象に残るユニークでおもしろい名刺を用意したいものです。
この記事では、そんな印象に残る名刺を作る際に、工夫したい5つのポイントを解説し、合わせてちょっとしたアイデアを5つご紹介します。
これを読めば、インパクトが強く、ユニークでおもしろい名刺を作るためのヒントが、きっと手に入るでしょう。
印象に残る名刺5つのポイント

印象に残る名刺を用意することは、初対面の相手から覚えてもらいやすく、営業的にも非常に有効な手段です。
明らかにユニークでおもしろい名刺を作れば、ライバルとの差をつけることもできるでしょう。
サイズでインパクトを出す
一般的な名刺のサイズは、俗に名刺4号と呼ばれる91mm×55mmのサイズのものが使われます。
しかし、そのサイズを少し変えるだけで、相手の名刺ファイルなどに並べられた時にも、明らかに見つけやすく、インパクトを残すことができるでしょう。
ただし、あまりに大きい名刺の場合は、相手の名刺入れやファイルに入らないなど、デメリットとなる可能性もあるため、注意が必要です。
特殊加工を施す
印象に残る名刺を作るアイデアとしては、名刺に特殊加工を施すのもおすすめです。
業者によって、できる加工とできない加工はありますが、特殊加工を施せば、ユニークでおもしろい名刺を作ることができます。
厚盛り加工
特殊インクを利用することにより、名刺に印刷するロゴや社名、個人名などを、浮き立たせる手法です。
立体感や光沢感のある印字により、洗練されたおしゃれな印象を与えることができます。
型押し加工
紙に圧力を加えることにより、印刷した文字やマークを浮き立たせる手法で、浮き出し加工やエンボス加工と呼ばれる加工方法です。
インクは使わず、ちょっとしたロゴやパターンなどのイメージを、おしゃれに浮き立たせることができます。
角丸加工
キャッシュカードやクレジットカードのように、名刺の角が丸くなるように裁ち落とした加工方法です。
通常の名刺よりも印象がやわらかくなり、やさしくスタイリッシュなイメージが演出できます。
切り抜き加工
ロゴマークなどの形を切り抜いたり、名刺自体の外周を切り抜いてパターンを作る加工方法です。
業者によっては、切り絵のように複雑なデザインが可能なところもありますので、いろいろと調べてみることをおすすめします。
変形名刺
切り抜き加工で名刺の外周を切り抜く場合は、あくまでも四角い名刺がベースですが、こちらは最初から特別な形に加工された変形名刺です。
葉っぱや酒瓶など、業種・業態に合わせて形を作ることで、相手の印象に残ることは間違いありません。
おもしろい情報を選ぶ
通常名刺に記載される内容といえば、
- 会社名(ブランド名)
- ロゴマーク
- 肩書
- 個人名
- フリガナの英語表記など
- 住所
- 電話番号
- ホームページURL
などがほとんどだと思います。
しかし、そんな情報にこだわらず、ユニークでおもしろいキャッチコピーを印刷したり、趣味や特技を印刷したりと、印刷する情報を工夫してみるのも、印象に残る名刺を作るポイントです。
紙質・素材にこだわる
一般的に名刺に使われることの多い用紙は、コート紙やマット紙、上質紙などです。
しかし、エンボス加工が施されて手触りの良い凹凸のある紙や、手漉き和紙、鏡のような光沢のあるミラーコート加工がされた紙などを利用すれば、ちょっと変わった名刺を作ることもできます。
また、よりインパクトのある名刺にこだわるのであれば、紙に限らずプラスチックや金属、薄い木の板といった素材を使ってみるのもおもしろいでしょう。
>>参考記事【こだわりの名刺を作りたければ紙の種類へのこだわりを持とう】
ユニークなレイアウトをデザインする
特別な技術を持たない人が、オリジナリティのあるデザインの名刺を作ることは、かんたんな事ではないかもしれません。
しかし、プロのデザイナーなどに依頼すれば、通常の名刺とは大きく異なるデザインの名刺を作成できます。
デザイナーによっては独自のアイデアで、オンリーワンのインパクトあるデザインの名刺を作ってくれるでしょう。
印象に残る名刺のアイデア5選

初対面の相手に渡した時に、圧倒的に印象に残る名刺のアイデアを、ここではよりすぐって5点ほどご紹介します。
デフォルメしたイラスト名刺
自分の写真を元に、デフォルメしたイラストを作成して、それをアイコンのように利用するのは、フリーランスで何より個人を売り込みたい職種や、営業マンなどには特におすすめです。
ココナラなどのサービスを使えば、比較的安価にユニークなイラストを作成してもらうこともできるでしょう。
二つ折りの飛び出す名刺
4号長二つ折り(182mm×55mm)や4号長二つ折り(110mm×91mm)といった、二つ折りサイズの名刺をベースに、開くと中からロゴマークやモチーフが立ち上がる、飛び出す絵本のような名刺です。
かわいい雑貨を扱う小売店や、イラストレーターなどが自分の描いたイラストを利用するのも、非常にユニークでインパクトのある名刺となるでしょう。
透明で光る名刺
透明なプラスチック名刺に、光を蓄えて暗いところで光る夜光塗料などで情報を印刷した名刺です。
夜光塗料ではなくても、ホログラムのように光り輝く印刷をすれば、印象に残るインパクトのある名刺になることは間違いありません。
匂い付きの名刺
見た目的には普通の名刺ですが、特殊な加工を施された紙を使うことにより、さまざまな匂いをつけた名刺です。
果物や食べ物の匂いをつけることができますので、アロマショップやサロン、飲食店など香りに縁のある店舗型ビジネスなどは、うまく使うとおもしろい名刺が作れるでしょう。
AR名刺
最新のテクノロジーを使った特殊な名刺で、圧倒的なインパクトを持っています。
名刺に印刷されたAR(Augmented Reality:拡張現実)マーカーを、専用アプリをインストールしたスマホやタブレットのカメラで映すことで、画面上にあらかじめ作成したバーチャル映像が流れるというものです。
口で説明してもなかなか伝わりにくい職種の場合でも、作品自体を名刺で表現したりもできますので、明らかに他との差別化のできる名刺が作成できます。
>>初対面でインパクトを残す飛び出す名刺の作り方|AR名刺ってなに?
まとめ
この記事では、初対面の相手に対して印象に残る名刺を作るポイントと、アイデアを5つずつご紹介しました。
印象に残る名刺5つのポイント
- サイズでインパクトを出す
- 特殊加工を施す
- おもしろい情報を選ぶ
- 紙質・素材にこだわる
- ユニークなレイアウトをデザインする
印象に残る名刺のアイデア5選
- デフォルトしたイラスト名刺
- 二つ折りの飛び出す名刺
- 透明で光る名刺
- 匂い付きの名刺
- AR名刺
これらのポイントやアイデアは、それぞれあくまでも一例です。
もちろんこれ以外にも、インパクトのあるユニークでおもしろい名刺を作るアイデアは、それこそ無数にあるでしょう。
初対面の相手に圧倒的な印象を残すためにも、こうしたアイデアを参考に、自分だけのユニークな名刺を作り上げてみてください。