個人で稼ぐ力の大切さが説かれ、働き方改革の推進が広がる社会情勢を背景に、近年は企業の力に依存せず、フリーランスとして活動する人々が増えています。
デザイナーにWebライター、さらにはブロガーまで、フリーランスとして活躍するフィールドは多岐にわたりますが、それでも稼ぎ続けることはかんたんではありません。
フリーランスとして活動するということは、自分自身を価値ある商品としてブランディングするということです。
そう考えると、普段は在宅ワークが多いフリーランスでも、クライアントに限らず初対面の相手と会う際には、うまく自分を売り込むために、インパクトのある名刺を用意しておくと良いでしょう。
この記事では、特に女性フリーランスに焦点をしぼって、女子力高く自分をアピールできる、可愛いミニ名刺のデザインについて解説いたします。
ビジネスでもプライベートでも、自らのブランドを強く主張できる、可愛くも最強のツールを手に入れてください。
フリーランスは「名前を売ってなんぼ」の世界

フリーランスという職種は、自分自身をブランド化し、その価値を高め売り込まなければ、苛烈なビジネスシーンで戦っていくことは出来ません。
舞い込んでくる仕事をただ待っているだけでなく、わずかなチャンスを的確につかみ仕事へとつなげていくためにも、自身のブランド=名前を積極的に売り込むことが必要なのです。
そのためには、商談の席だけではなくプライベートで会った人にも、印象に残る名刺を配り可能性の網を広げていくことが重要となるでしょう。
女性フリーランスの名刺術

ここでは、女性フリーランスが名刺で自身をブランディングするための、ワードイメージごとのおすすめデザインについて、実例とともに紹介いたします。
>>【女性フリーランス必見】ブランディングできる可愛い名刺の作り方
可愛い
手描き風のイラストやポップなワンポイントなどをあしらい、可愛い名刺をデザイン。
パステルカラーなど、ハーフトーンの色使いが可愛らしさを演出します。
おしゃれ
箔押しでワンポイントのロゴを描いたり、カラフルな色合いをうまく使えば、おしゃれな名刺デザインを演出できます。
エレガント
中間色をうまく使いこなしたり、英字表記をスクリプト体(手で書いた流れる筆記体のような書体)にするなど、洗練された印象を持つデザインが見る人の目を引きます。
女子力をアップする小さくて可愛いミニ名刺

名刺に取り入れると初対面の相手にインパクトを残せる、男女別のイメージワードとデザインに付いてご紹介しました。
その中でも女性フリーランスにもっともおすすめのワードは、やはり「可愛い」でしょう。
特に小さくて可愛いミニ名刺は、数ある名刺の中でもパッと目を引くインパクトを持っており、女子力アップへの強力なツールとなってくれます。
ミニ名刺のメリット
通常の名刺よりも一回り小さなミニ名刺は、そのサイズ感ゆえに、他の名刺の中でも圧倒的に目を引きます。
これは初対面の相手に差し出した時にも、自身のブランドイメージを可愛く演出することができるのと同時に、相手の名刺ファイルで整理された時にも異彩を放つでしょう。
ライバルたちの名刺の中でも目立つことは間違いなく、対面の場だけでなくあとあとまで覚えていてもらうための役に立ってくれます。
何より名刺自体の与える印象から、女性フリーランスのブランディング効果を、「可愛くおしゃれ」なイメージとともに伝え、女子力の高さを演出できるでしょう。
ミニ名刺のデメリット
こうした女子力のアピールに役立つミニ名刺ですが、その特性ゆえにあまりオフィシャルなイメージがありません。
そのため、プライベートの名刺であれば問題はないものの、ビジネス名刺と利用する際には、職種を選ぶというデメリットもあります。
こうしたことをふまえると、士業や営業といった、信頼性を保障しなければならない職種には向いていないでしょう。
ミニ名刺が向いている職種
ミニ名刺が向いている職種は、主に次のようなものが考えられます。
- イラストレーター
- 漫画家
- デザイナー
- フォトグラファー
- Webライター
- ブロガー
- インテリアコーディネーター
- ヨガインストラクター
- アロマや香水などのアドバイザー
- ネイルアーティスト
など
ミニ名刺の作り方注意点

それでは次に、ミニ名刺を作る際の注意点について解説します。
サイズ感の確認
一般的な名刺は「名刺4号*」と呼ばれる、91mm×55mmサイズで作られています。
これに対して、俗に「ミニ名刺」と呼ばれる一回り小さな名刺には、次のような規格の名刺サイズが用意されています。
*「名刺4号」は地域によって呼び名が変わる場合もあります。「東京4号」「大阪9号」など。
- 小型2号:30mm×56mmと、名刺の中でもっとも小さい名刺ですが、ほとんどの場合は名前とアドレスのみなど、限定された情報だけを掲載する名刺に使われます。
- 小型3号:36mm×65mmのサイズで、小型2号よりは一回り大きいものの、条件はそう変わりません。
- 小型4号:39mm×70mmのサイズで、角丸加工をされて利用されることが多く、プライベート用のミニ名刺には最適です。
- 名刺2号:45mm×82mmのサイズで、通常の名刺より一回り小さいサイズのため、入れ込める情報量もそう多くは変わりません。
- 名刺3号:49mm85mmで、かつては「女性名刺」と呼ばれることもあったサイズです。サイズ的にもほぼ一般の名刺と変わらない使用感があります。
>>名刺を印刷する際のサイズ指定|名刺サイズやピクセル数について知ってますか?
情報は徹底的にシンプルに
ミニ名刺とは一般の名刺よりは一回り以上小さい名刺ですから、その有効面積は当然一般名刺より小さくなります。
そのため、掲載する情報をできるだけシンプルに絞り込むことが、ミニ名刺をデザインする際の一番のコツと言えます。
- 住所は載せない
- URLはQRコードに変換する
など、情報を圧縮する方法を模索すると良いでしょう。
テンプレートをうまく利用する
名刺に限らず、小さいサイズのデザインというのは、少ない要素をうまく構成しなければならないため、案外センスが問われ難しいものです。
そのため、デザインセンスに自信の無い場合には、デザイナーに発注することになるかもしれません。
しかし、その場合は当然のことながら、別途それなりのデザイン料というものが必要となります。
そのため、各印刷業者が用意している、テンプレートを利用することも検討してみると良いでしょう。
どのテンプレートも、プロのデザイナーがデザインした可愛く美しいものばかりですので、その中からイメージにピッタリとあったものが、きっと見つかるはずです。
まとめ
この記事では、フリーランスが名刺を使って、自身のブランディングをする必要性を説明するとともに、次の点について解説してまいりました。
- 女性フリーランスに向いた名刺のイメージワードとデザイン案
- 女性フリーランス向けミニ名刺のメリット・デメリット
- ミニ名刺が向いている女性フリーランスの職種
- ミニ名刺を作成する際の注意点
いずれにしてもミニ名刺を利用する場合のポイントは「渡した相手の名刺ファイルの中で、保管されている状況を想像する」というところにもあります。
一般に利用されている、名刺サイズに区分けされたクリアファイル型の名刺ファイルの中で、他よりも小さいミニ名刺は、パッと目を引くデザインであることは間違いありません。
しかし、あまりに小さい名刺の場合は、ファイルの中で倒れて斜めになったりと、あまりありがたくない目立ち方をする可能性もあるのです。
そういったことも想像しつつ、サイズやデザインを決定し、女子力を存分にアピールできる、可愛いミニ名刺で自身のブランドを存分に売り込んでみてください。