トランプと名刺。
カードという共通性はあるものの、その利用目的は明らかに違う2つの製品ですが、この2つを合わせたトランプ柄の名刺というものが存在するのはご存知ですか?
これはそのものズバリ、自分の名刺をトランプ柄で作ってしまおうというアイデアから生まれた、実に個性的な名刺です。
トランプの絵札を自分の写真やアイコンで作ったり、好きな数字&マークのトランプ柄で名刺を彩ったり。
マジックを趣味とする方のパーソナル名刺や、ビジネスシーンでも自らのパーソナリティを売り込みたい営業マンや、個性を重視するクリエイティブ系フリーランスの方などには、非常におすすめな名刺デザインです。
この記事では、そんなトランプ名刺の作り方と共に、製作の際にヒントとなるちょっとしたトランプの雑学をご紹介します。
これを読めば、名刺交換のときから圧倒的に個性をアピールする、強烈な営業ツールを手に入れることができますよ。
トランプ柄の名刺は強烈な個性を演出する

名刺というのは自らのブランドイメージを明確に伝え、相手に自分のことを覚えてもらうためのツールでもあります。
そんな時に、トランプの柄をいかして名刺に仕立ててみれば、名刺交換の時から、初対面の相手とでも話題になること請け合いです。
プライベート名刺でオフ会で目立て!
趣味がマジックだという人は、老若男女問わずかなりの人数がいるようです。
そんな方がプライベート用にトランプ名刺を用意して、オフ会などの場で配ったとしたらどうでしょう。
名刺を渡した相手は当然その変わった名刺に食いついてくるでしょうし、そこから話がはずみ、自慢の腕を披露する機会もすぐに訪れます。
もちろん必ずしもマジックを趣味とした人以外でも、そのマークや数字の選択をうまく行い、自らのアピールに利用することで、初対面だらけのオフ会時にも最初から目立つことができておすすめです。
ビジネス名刺に使えば営業の切り札に!
個人のパーソナリティを売り込みたい、保険や不動産の営業マン。
さらに、自分自身をブランドとして確立させたいフリーランスなど、ビジネスシーンで自分の個性をアピールし、覚えてもらうことに注力したい職業はいくつもあります。
この個性的なトランプ名刺を作ってアピールすれば、落としたくない商談の場にあって、まさに「切り札」となってくれるでしょう。
トランプ名刺作成時の注意点

では、実際にトランプ名刺を製作する場合、どんな事に気をつければいいのでしょう。
サイズ
ビジネスシーンで一般的に使われる名刺サイズは、91mm×55mmのものがほとんどです。
これは俗に言われる「黄金比」というものに基づくサイズですが、実は日本でよく見かけるトランプ(89mm×57mm)も、この「黄金比」が元となっています。
>>名刺サイズは黄金比が基本|黄金比を意識したデザインの作り方
形
一般的な名刺は単なる長方形をしているものですが、トランプ柄の名刺を作るのでしたら、やはり四隅の角を丸く裁断した角丸加工を施して、よりトランプらしい名刺としたいものです。
デザイン
トランプというもともと個性的なデザインがあることもあり、名刺自体のデザインに凝ることはおすすめしません。
ちょっとしたアイデアとしては
- 絵札の人物の部分に自分の顔写真やイラストアイコンを使い、名前とQRコードのみでデータをデザインする
- 裏面もトランプデザインとしつつ、住所などのデータを枠取りや透かしなどを利用して、おしゃれにレイアウトする
- 数字札の隅のマークだけを残し、中央に名前やデータを小さめに配置する
など、トランプ独特のデザインをいかしたレイアウトにするとよいでしょう。
いずれの場合でも、掲載するデータはできるだけ厳選して、シンプルなレイアウトとするのが1番のコツです。
絵柄選択
トランプの絵柄のうち、好みに合った絵柄を選べば何の問題もありませんが、せっかくですから自分のパーソナリティにピッタリ合った絵柄を選べば、それもまた話のきっかけともなります。
次の章では、そんなトランプの絵柄に隠されたウンチクについてご紹介します。
自身のキャラクターでトランプ絵柄を選ぼう

職業柄や自身の性格に合わせて、しっくりくる絵柄を選ぶことは、初対面の相手に自分自身を的確にアピールする、ブランディングのためにも役立ちます。
トランプのマークに隠されたパーソナリティ
ハートやスペードといったマークには、実は次のようなそれぞれの意味が隠されているのです。
この意味を理解すれば、自身の職業や性格をピッタリと表現する、個性的な名刺作りに役立ってくれるでしょう。
クラブ

- 季節:春
- 時間:夜
- 意味:知識
- 職業:農民
- おすすめ利用シーン:知識を活かした知的な職業や、誠実さを求められる士業などの名刺におすすめです。ワンポイントとしてクラブを活かすのも良いでしょう。
ダイヤ

- 季節:夏
- 時間:昼
- 意味:お金
- 職業:商人
- おすすめ利用シーン:そのものズバリお金を表すダイヤのマーク。投機関連の営業マンや、投資や転職を専門とするライターなどにはおすすめです。
ハート

- 季節:秋
- 時間:昼
- 意味:愛
- 職業:僧侶
- おすすめ利用シーン:愛を司るハートのマークは、生命保険などの営業担当には特におすすめ。また、やさしいイメージを演出したい女性フリーランスにはピッタリでしょう。
スペード

- 季節:冬
- 時間:夜
- 意味:死
- 職業:騎士
- おすすめ利用シーン:意味が死ということで、いささか名刺にするには使いづらいですが、クールなイメージを演出するバーテンダーやクリエイターは、あえて選ぶのもおもしろいでしょう。
ジョーカー

ジョーカーとはもともと宮廷道化師、つまり周りを楽しませながら王族や貴族を批判し、他の人が言えないことを口にする役割を持っていました。
このことから時にキングより強い、切り札の役割を持つとされていますので、歯に衣着せぬジャーナリストや、独立系IT企業などの名刺に利用してみるのもおしゃれですね。
絵札と数字札はどちらを選ぶ?
それぞれのマークについての意味はご理解いただけたと思います。
では、次にトランプの絵札にはどんな意味があるのでしょう。
なお、実際のカードの意味はこの絵札に描かれた人物と、マークの組み合わせで意味合いが多少変わってきます。
A(エース)

A(エース)とはつまり数字の1です。
もともと1番低い手役である1を、A(エース)と表記することで、1番強い手役として使われることが多くなっています。
自身の立場を強く押し出したいフリーランスなどは、この数字を選んで自身のブランドを大々的にアピールするのも良いでしょう。
特にスペードのAは最強のカードとも言われています。
K(キング)

K(キング)はそのものズバリ王様を表します。
独立系企業の経営者や、フリーランスでも頂点を目指そうとするブランディングに利用するには、もっとも適した絵柄でしょう。
特にハートのKは、スペードのAを最強としないゲームでは、通常もっとも強い手札とされています。
Q(クイーン)

Q(クイーン)とは女王を表します。
トランプカードの中では唯一女性を模したカードですので、女性の名刺に使うモチーフとしてはこれほどピッタリのものはありません。
ハートのQなどは、慈愛に満ちた女性というイメージを与えることができます。
J(ジャック)

J(ジャック)は16~17世紀頃の一般男性がモデルとなっています。つまり、「もっとも位が低い人=庶民」を表しています。
そのため、名刺などでブランディングに利用するには、あまり良い意味合いではありませんが、あえて庶民感を演出したい時には利用してみるのも良いでしょう。
数字札
2~10の数字札は、名刺に利用するには少々難しいカードかもしれません。
しかし、自分のラッキーナンバーを選ぶなど、あえてこうした数字札を選ぶことで、絵札ほどゴテゴテせず、シンプルに自身のブランディングを行うこともできます。
まとめ
いかがでしょうか?
初対面の相手に自身のブランディングを行うことで、ファーストインプレッションを制する名刺交換の場において、圧倒的な個性を発揮するトランプ名刺。
その作り方のヒントとなるさまざまな情報をお伝えしてまいりました。
こうしたさまざまなヒントをうまく利用して、あなた自身のブランドを存分にアピールすることが、ビジネスというゲームに勝つコツとも言えます。
印刷業者によっては自分の写真やデータを送るだけで、トランプ名刺を作ってくれる業者や、上手くデザインをしてくれるデザイナーもいますので、そうした業者とうまく付き合って、ライバルに差をつける強力な切り札を手に入れて下さい。