- おしゃれでカッコいいこだわりの名刺が作りたい
- 写真を使った名刺をさらに美しく表現したい
- ライバルに差をつけるパッと目を引く名刺が欲しい
このような要望を解決するには、「ニス加工」された名刺はいかがでしょう?
「ニス加工」された名刺、なんて耳慣れない言葉をいわれても、ピンとこない人も多いかもしれません。
しかし、名刺デザインをおしゃれに、かつ個性的に彩るには、「ニス加工」はおすすめの手法です。
この記事では、名刺の「ニス加工」について詳しく解説するとともに、その利用例のアイデアをご紹介いたします。
初対面の相手に好印象を残せる、あなただけの名刺アイデアが欲しい人は、どうぞ最後までお付き合いください。
シズル感まで表現するニス加工名刺

名刺にほどこすニス加工とは、文字通り名刺の表面に厚盛りしたニスを塗布することで、文字や画像の一部が盛り上がったように見せる加工法です。
うまく利用すれば、目立たせたい情報(社名や個人名など)を引き立てるだけでなく、画像表現を際立たせ、シズル感さえ感じさせるみずみずしい演出を、名刺にほどこすことができます。
ニス加工とは厚盛り表現した特殊加工
厚手の用紙を用い、その表面の目立たせたい部分に特殊なニスを厚めに盛り上げて加工。
そうすることにより、乾いたあとはニス部分がツヤツヤと盛り上がり、下地の素材とともに名刺表面を彩ります。
立体感や光沢感でテキストや画像を際立たせたり、マットな質感のベタ部分(もしくはダークな紙色)に、ニスで文字やイラストを描けば、おしゃれな浮き彫り加工のような効果が期待できます。
ラミネート加工との違い
ラミネート加工とは、特殊な透明フィルムで印刷物をはさみ、それに熱をかけつつプレスすることで表面に定着させ、印刷物の保護と発色を際立たせる加工方法です。
フィルムではさみこむという構造上、どうしても印刷物の周囲にのりしろのようなフィルムの余白が必要なため、名刺など小さなカードでは、水ぬれ防止などの保護作用を期待する場合以外では、ほとんど利用することもないでしょう。
それに対してニス加工は、ニスの下にある素材を際立たせる効果としては同様ですが、通常は印刷物全体に加工をかけることはなく、素材の一部のみを盛り上げて装飾するために用いられます。
また、ニス加工に防水などの効果はありません。
ニス加工名刺のメリット
色つきのニスを文字の上に盛り上げれば、目立たせたい情報を浮きあがらせ、初対面の相手の目を引く印象的な名刺を作ることができます。
また、写真の上に透明なニスを加工することで、平面の画像を立体的に見せることができ、同時に盛り上がったニス部分が光沢を放ちますので、画像の見た目を鮮やかに彩る効果を持っているのです。
単なる情報の羅列になりかねない名刺デザインを、よりアピールしたいメッセージを際立たせ、受け取った相手へと伝えることができるのが、ニス加工した名刺の最大のメリットです。
ニス加工名刺のデメリット
数々のメリットを持っているニス加工名刺ですが、一番のデメリットは対応している印刷業者が少なく、また価格もそれなりに高額になりがちという点です。
注文の際は製作ロットも確認する必要があり、近年は小ロット・低価格で対応してくれる業者が増えたとはいえ、まだまだ狭き門でもあります。
また、重ねたときに厚みが出てかさばる。入稿方法が複雑になりがち、などの点も、ニス加工名刺を作る際に気をつけたいポイントです。
ニス加工名刺におすすめの使用例とおすすめ業種

それでは、実際のニス加工名刺におすすめの使用例や、おすすめの業種についてご紹介します。
あくまで限定された一例とはなりますが、ニス加工で初対面の相手の心をつかむ名刺を作る際の、ヒントにしてください。
料理写真
画像にニス加工をほどこす場合の、一番スタンダードな利用方法が、料理写真への加工です。
例えばフードフォトグラファーや、店舗の名刺など、料理写真を掲載する名刺などで、画像の一部分をニス加工すれば、見た目からしておいしそうなシズル感を演出できます。
- 麻婆豆腐やエビチリのソースをニス加工し中華料理らしい照りを表現する
- パンケーキにかかったシロップをニス加工し今にも流れだしそうに演出
- 寿司屋のいくら軍艦の1粒ずつをニス加工しツヤツヤを際立たせる
ガラスや金属
ガラスや金属といった元々の光沢素材を際立たせるのに、ニス加工はまさにピッタリな表現方法です。
ネイルサロンや化粧品店、飲食店やヘアサロンなど、さまざまな業種・業態の名刺に応用がききます。
- デコアートしたネイルデザインをそのままニス加工して名刺上に表現する
- マニキュアや香水の瓶の写真をニス加工し立体感と美しさを持って際立たせる
- 料理人の包丁をニス加工して掲載し研ぎ澄まされた職人の心を魅せる
点字名刺
ニスによって盛り上がった部分が、見た目的に美しいだけでなく、手ざわりも感じることができるのが、ニス名刺の良さです。
これをうまく利用すれば、画像やロゴデータなども浮き立たせる事ができるので、目の不自由な方に向けた名刺を作る場合など、点字データだけでなくこうしたグラフィックも、手ざわりで感じてもらうことができます。
テキストデータ
社名や個人名などの印刷されたデータを、ニス加工で盛り上げて表現するのは、目立たせたい情報をアピールするには、非常にすぐれた方法です。
しかし、黒や紺などのダーク系マットコート紙を利用して、ニスだけで文字を書けば、ちょっとおしゃれでスタイリッシュな、シークレットデータのような印象を与えることができます。
また、下地のテキストやワンポイントのロゴなどを金箔の箔押し加工を施して、さらにその上をニス加工すれば、二重にインパクトを与えるデザインとなるでしょう。
まとめ
ニス加工は、名刺に印刷したテキストや画像をより一層際立たせ、もっとも伝えたいメッセージを、受け取った相手に効果的に伝える特殊な加工法です。
圧倒的にインパクトを持ったニス加工名刺は、うまく使えば初対面の相手に、強烈に自身のブランドイメージをアピールすることができます。
この記事ではそのためのアイデアを、いくつか紹介してまいりました。
しかし、「立体感」と「光沢感」といった2つの特徴をうまく活かせば、ここに紹介した以外にも、さまざまな利用アイデアは考えつくでしょう。
ぜひあなたの自由なアイデアで、ライバルに差をつけて、ビジネスシーンを勝ち抜く強力な武器を手に入れてください。
なお、ニス加工以外で印象に残る名刺のさまざまなアイデアについては、下記の記事などにも記載してあります。