木目を名刺に取り入れて好印象を勝ち取る|2つの木目調名刺のデザインポイント

木目を名刺に取り入れて好印象を勝ち取る|2つの木目調名刺のデザインポイント コラム

名刺の起源をさかのぼると、中国で訪問先が留守であったときに、自分の名前を木や竹の札に書いて戸口に刺すことで訪問を告げたのが発祥といわれています。

つまり、もともと名刺とは木や竹の札が始まりだったわけです。

それにあやかるワケでもないでしょうが、木目のデザインを取り入れた名刺というものは、いつの日も一定の需要と人気を誇っています

この記事では、そんな木目模様の名刺を作る2つの方法をご紹介するとともに、それぞれの特徴やデザインのポイントを解説しました。

初対面の名刺交換の場で、ライバルに抜きんでて好印象を残せる名刺が欲しい方は、どうぞ最後までお付き合いください。

名刺に木目を取り入れる2つの方法

名刺に木目を取り入れる2つの方法

「木目を取り入れた名刺」とはいっても、その表現方法は2つあります。

  • 紙の代わりに木材をそのまま利用した木製素材名刺
  • 木目の柄を背景に印刷した木目調模様の名刺

これら2つの名刺について、まずはご紹介します。

木製素材を利用した名刺

ヒノキや桐の端材をごく薄い紙のように加工して、それ自体を紙の代わりに利用した名刺です。

天然木を利用しているため、木目模様も1枚とて同じものは存在せず、まさにオンリーワンの名刺を作り出すことができます。

木製名刺を取り扱う、専門の業者にて製作が可能です。

無料画像素材を背景にした木目調名刺

印刷業者のテンプレートを利用するほか、無料画像素材サイトなどから引用した木目柄の画像を背景に印刷した名刺です。

木目の柄が印刷されているだけで、素材自体は一般の紙の名刺と同じため、印刷やデザインの自由度も高く、好みに合わせた名刺を作成することができます

木製素材名刺の特徴

それではまず最初に、木製素材を利用した名刺について詳しくご紹介します。

木の種類は多くの場合、ヒノキや桐などが利用されますが、業者によっては杉やシナ、オーク、白樺、メープルなど多種多様な木材の名刺を取り揃えている業者もあるようです。

しかし、素材そのものが天然木である以上、そのメリット・デメリットはそのまま天然木の特徴に由来します。

木製名刺のメリット

まずは木製素材を使用した名刺の、メリットから確認していきましょう。

ライバルとの差別化ができる

「名刺といえば紙製」という、ビジネスシーンにおいては当たり前の常識をくつがえす、素材そのものを木で作った名刺ですから、ライバルに抜きん出て目立つことは間違いありません。

また、木製名刺の場合はその特徴をいかして、文字を印刷するのではなくレーザー彫刻で彫りこんだり、焼き印を入れたりすることも可能ですので、さらに特別感のある名刺を作り上げることができます。

見た目的に高級感がある

端材とはいえ丁寧に加工された木製素材で、さらにそこに文字を彫りこんだ名刺ともなれば、見た目的な高級感は抜群です。

ヒノキや桐といった木材は、家具や家屋を作る際にも高級素材とされるモノですから、格調高い名刺に生まれ変わってくれます。

手ざわり・香りでもアピールできる

天然木を利用した名刺の一番のメリットは、その素材感そのものです。

紙とは違う天然木らしい手触りは、やはり通常の名刺とは一線を画しているものですし、ヒノキなどの素材は名刺にした後もほんのりと木の香りが残っています。

初対面の相手に対して、紙の名刺とは違う手触りや香りでもアピールすることができるのは、木製名刺の大きなメリットといえるでしょう。

木製名刺のデメリット

こういったメリットを数多く持った木製名刺ですが、木材であるがゆえのいくつかのデメリットも存在します。

これらのデメリットを良く理解したうえで利用することが、高級感あふれる木製名刺をブランドアピールに使うポイントといえるでしょう。

価格が高い

第1のデメリットとしては、紙の名刺と比較すると価格が高額になるということです。

特にレーザー彫刻や焼き印を施した名刺は、印刷する場合よりも高額になる場合がほとんどで、素材代とあわせてある程度以上の高級名刺となってしまうことは否めません。

扱いがデリケート

素材が木製である以上、木がかかえるいくつかのデメリットは、そのまま木製名刺に適用されます。

湿度が高いと素材自体が反ってしまったり、乱暴に扱うと木目の部分から割れてしまうということも考えられるでしょう。

しかし、近年ではそうしたデメリットを補うために、薄く加工した2枚の木製素材の間に、紙を挟み込んしなやかな木製名刺を作り上げている業者もありますので、発注時には確認してみることをおすすめします。

細かいデザインは苦手

木材の表面への印刷は、紙と比べればインクの定着率も悪く(表面に特殊加工を施しているモノもあります)、また素材自体の特性として細かい木目が前面にあるがゆえに、写真など細かい画像を印刷するには向いていません

レーザー彫刻や焼き印の場合でもそれは同様で、いずれの場合でも木目自体をいかした、シンプルなデザインとすることが望ましいでしょう。

木目調名刺の特徴

木目調名刺の特徴

続いては木目模様を背景に印刷した、木目調名刺の特徴について解説します。

実際の木製素材を使った名刺と違い、あくまでも紙に模様を印刷しただけの、いわばまがい物の木製名刺とはなりますが、その特性をうまくいかすことで木製名刺以上の効果を期待することができます。

木目調名刺のメリット・デメリット

木目調名刺のメリットといえば、なにより実際の木製名刺と比較した場合、圧倒的に安価に製作できるという点があります。

しかし、コストは安く上がるものの、デザインを失敗するといかにも偽物の安っぽい名刺となってしまいますので、ある程度のセンスも必要とされるでしょう。

木目調名刺をデザインする際のポイント

そんな木目調名刺ですが、デザインする際に注意すべきポイントにはどのようなものがあるのでしょう。

いかにも安っぽい名刺となってしまわないために、次のようなことに気を付けてデザインしてみてください。

紙質にこだわる

木目調名刺を作る際に一番気を付けたいのは、紙の選び方です。

一般にビジネス名刺で利用される、表面がつるつるして抑揚のないコート紙などは、印刷のノリ自体は素晴らしいものの、木目デザインを背景印刷した場合には、テカテカしたいかにも「印刷です」といったできあがりになってしまうでしょう。

木目調名刺を製作する場合には、必ずツヤ消しのマットタイプの用紙を使ったり、和紙など手ざわりにこだわった用紙を使うなど、安っぽく見えない工夫が必要です。

>>こだわりの名刺を作りたければ紙の種類へのこだわりを持とう

無料画像サイトをうまく利用する

名刺の背景に木目柄を印刷する場合には、まずは木目柄の画像を手に入れなければなりません。

この場合は無料画像素材サイトを利用するのが一番のおすすめです。

天然木の木目をそのまま撮影した背景画像も良いですが、あえてはっきりとわかりやすく木目模様が描かれた、イラスト素材などを利用するのも良いでしょう。

>>背景入り名刺のデザインポイントとイラストや画像のおすすめ無料素材サイト11選

表裏のデザインを使い分ける

印刷である以上使用する色数に制限はありませんが、木目柄を背景にした場合は印刷する文字をカラフルにすると、かえってわざとらしい安っぽさが見えてしまいます

木目柄の背景に印刷するのに適した文字色は、黒またはこげ茶がふさわしく(濃い色の木目柄を利用する場合は白もおすすめ)、赤や青といった色遣いは、よほどのセンスがなければうまくまとめるのは難しいでしょう。

もしもブランドロゴなどで数種類のカラフルな色を使いたい場合は、表面は木目柄の背景を利用したシンプルな名刺として、裏面は通常の名刺のようなフルカラー印刷を施すなど、表裏のデザインを使い分けることをおすすめします。

まとめ

初対面の相手に好印象を残すインパクトの強い名刺のアイデアとして、木目柄をいかした名刺をご紹介しました。

木製素材を使った名刺と、木目柄を印刷した名刺のどちらの場合も、狙う方向は「高級感のある落ち着いた名刺」というイメージですので、掲載情報に関してはあまり突飛なデザインを選ばないほうが、木目柄そのものをいかすことができます。

注文住宅で木材を扱う建築業界や、堅いイメージのためあまり突飛なデザインを避ける必要がある士業などの方が、ほんの少しの遊び心を盛り込むにはもってこいな木目柄の名刺デザイン。

この記事で紹介した特性を理解したうえで、あなたのビジネスにうまく取り入れることができれば、高級感や信頼感を演出することのできる、好感度抜群のビジネスツールとなってくれることは間違いないでしょう。

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