【Microsoft Word】ワードを使って名刺デザインを無料で作ってみよう!

【Microsoft Word】ワードを使って名刺デザインを無料で作ってみよう! コラム

ビジネスシーンでは必須の営業アイテムである名刺。

業者に依頼して作るのも良いですが、パソコンがある程度使える人であれば、自分で作ることもさほど難しくはありません。

この記事では、Windowsパソコンであれば大抵の場合インストールされている、マイクロソフト社のWord(ワード)を使って、オリジナル名刺を作成する方法を、画面画像とともに解説します。

なるべく安く名刺を作りたい人や、業者任せでない、自分のイメージにピッタリあった名刺を作成したい人は、ぜひ参考にしてみてください。

名刺デザインを自作するのに特別なソフトはいらない

名刺デザインを自作するのに特別なソフトはいらない

名刺デザインを行えるソフトは、有料無料問わずさまざまなものがリリースされています。

しかし、ビジネスパーソンの多くが普段から使い慣れている、Word(ワード)さえあれば、なにも使い慣れないソフトやアプリを利用する必要はありません

Word(ワード)で名刺を作る手順

Word(ワード)で名刺を作る手順

それでは、Word(ワード)で名刺を作成する方法を、手順を追って解説します。

名刺用紙を設定する

自宅やオフィスで自作名刺を作るために、さまざまなメーカーから発売されている、既成の名刺用紙

まずはこれを用意することから始めます。

「差し込み文書」のタブ内にある、「ラベル」を選択、下にある「オプション」より対応可能な名刺用紙を選ぶことができます。

「差し込み文書」と「ラベル」

次に「ラベルの製造元」「製品番号」を選び、「OK」ボタンをクリックします。

ラベル情報と製品番号の選択

この時、選んだ用紙が一覧にない場合は、ユーザー設定に細かく数字を入れて自分で設定しなければなりません。

こういった手間を取らずに済むためにも、選ぶ用紙がWord(ワード)に対応しているかどうか、購入時に確認をしておくようにしましょう。

ラベルの選択と新規文書作成

こうして選んだラベルが表示されていれば、「新規文書」を押して用紙の設定は完了です。

記載する内容を入力・装飾する

設定が終わると、Word(ワード)の作成画面が次のようになっています(用紙により変わります)。

ワード作成画面を開く

この1枠の中に、名刺に印刷したいデータを入力していきます。

テキストデータの入力

入力が終われば、書体、文字の大きさ、レイアウトなど自由に設定してください。

画像を挿入する

会社ロゴなどを名刺に入れる場合には、「挿入」タブの「テキストボックス」をクリックし、出てきたボックスを好きな位置に配置します。

テキストボックスの作成

テキストボックス内にカーソルを合わせ、「挿入」タブ「画像」をクリック。

好きな画像ファイルを選び、テキストボックス内に画像を挿入してください。

これでロゴやQRコードなどを、好みに合わせて表示できます。

ロゴデータの挿入

入力内容を他のセルにコピーする

デザインが完成したら、作った名刺の枠の左側にカーソルを合わせれば、黒く反転します。

それをコピーして、隣の枠内にペーストしてください。

デザインのコピー
デザインのペースト

残りの枠をすべて範囲指定して、ペーストを行えば、一度に貼り付け作業が行なえ、印刷用データが完成します。

コピーの量産

印刷する

あとは、プリンタの設定に従って、選んだ名刺用紙にプリントをすれば、オリジナル名刺の完成です。

Word(ワード)テンプレートを使う

ここまでWord(ワード)で名刺デザインを作成する方法について解説してきましたが、にWord(ワード)ではテンプレートを利用することもできます。

そして、実はそのほうが高品質な名刺デザインが、かんたんに手に入るのです。

テンプレート選択画面

Word(ワード)の新規作成画面で、検索窓に「名刺」と入力して検索をかければ、登録された数々のテンプレートが表示されます。

この中から好きなものを選べば、レイアウトなど細かい設定を行うことなく、美しいデザインが完成しますので、あとは必要なデータを入力したり、画像を入れ替えたりするだけでOKです。

テンプレートの作成画面

ただし、Word(ワード)はワープロソフトとしてもっとも普及したソフトです。

そのため、テンプレート自体も他とかぶる可能性があることは理解し、少しでもオリジナリティを出す工夫は怠らないようにしたいものです。

Word(ワード)で作成したデータで業者に印刷依頼する場合

Word(ワード)で作成したデータで業者に印刷依頼する場合

近年はパソコン用プリンタの性能向上により、自宅やオフィスでかんたんに名刺印刷もできるようになってきました。

しかし、どれだけ性能の良いプリンタと、高品質な名刺用紙を使ったとしても、その出来ばえは既成の用紙を使って作成したことは一目瞭然です。

それが悪いわけではありませんが、やはり正式なビジネスの場では、少々場違いな間に合わせ感がぬぐえません

そんな時は、イメージ通りのデザインをすることだけを自分で行い、印刷は専門の業者に発注するというのもおすすめです。

ここでは、Word(ワード)で作ったデザインを、印刷業者に入稿するときの注意点について解説します。

業者がWord(ワード)入稿に対応しているかを確認

まずそもそも論、印刷業者に入稿するデータとして、Word(ワード)で作った「.docx」などのドキュメントファイルは、最適なファイル形式だとは言えません。

そのためWord(ワード)ファイルは、入稿に対応している業者自体が少ないという、最大のデメリットがあります。

印刷業者のサイトをよく確認して、Word(ワード)ファイルに対応しているかを、まずは調べるところから始めましょう。

PDFに変換する

もしもせっかく作ったWord(ワード)のファイル形式が、使いたい印刷業者で扱っていなかった場合は、Word(ワード)データを保存するときに、PDFデータとして保存するのがもっとも手っ取り早い方法です。

PDFに変換する

Word(ワード)のドキュメントファイルよりも、PDFファイルのほうが、はるかに対応可能な印刷業者が多いため、手軽な入稿方法としてはおすすめです。

用紙サイズを設定する

印刷業者へ入稿するデザインデータの場合は、名刺用紙のデータを作成する場合と違い、1枚の用紙に複数枚のデザインを貼り込むわけではありません。

標準のの名刺サイズである91mm×55mmの範囲を指定して、それを中央に配置し、実際の名刺サイズに断ち切るための、「トンボ」と呼ばれるガイドライン用の目印を作成する必要があります。

このトンボの配置がしっかりとした実寸となっていれば、それが業者に対する完成した名刺のサイズ指定となるのです。

こうしたトンボを使ったデザインのフォーマットは、Word(ワード)データに対応している業者であれば、ダウンロード用に用意されている場合もありますので、確認してみると良いでしょう。

トンボを使ったデザインフォーマットの例

特殊なフォントを使わない

Word(ワード)に限らずパソコンで作られたデータは、その指定されたフォントデータそのものが、相手のパソコンにインストールされていなければ、それをそのまま原稿とすることはできません。

このため、どこかのサイトやパッケージソフトなどから得られる、特殊なオリジナルフォントなどの利用は避けたほうが無難です。

もしもそういった特殊なフォントを使いたい場合は、やはりAdobe社のillustratorなどを使い、フォントを「アウトライン化」するなどの処理を施すほうが、イメージ通りの印刷ができるためおすすめできます。

>>名刺をおしゃれに仕上げるためのフォント12選【選び方のNG例も紹介】

>>【イラレで名刺を作る】ソフトを立ち上げる前に考えるべき5ステップ

まとめ

この記事では、マイクロソフト社のWord(ワード)ソフトを使って、名刺デザインを行う方法について解説してきました。

印刷業者を使って印刷をする場合には、Word(ワード)データは制限も多いため、やはりWord(ワード)で名刺を作成する場合は、少ない枚数しか必要としないプライベート名刺か、フリーランスの在宅ワーカー用に限られてくるでしょう。

一般的なビジネスユースを考える上では、やはり次の方法を選択するのがおすすめです。

  • illustratorで原稿を自作する
  • デザインをデザイナーに発注し、印刷のみ業者に任せる
  • 印刷業者の豊富なテンプレートを利用し、印刷まで任せる
  • オリジナルデザイン、印刷ともに業者に任せる

こういった選択肢を選べば、きっと後悔なくクオリティの高い、心強いビジネスツールを手にすることができるはずです。

タイトルとURLをコピーしました